見出し画像

【ホロライブ】泥棒建設という傑作コミュニティ/猫又おかゆ・鷹嶺ルイ・大神ミオ・白上フブキ

これまであまり記事に書いてこなかったのですが、猫又おかゆさんの配信はちょこちょこ見てきていました。スバルちゃんの配信を見ていると、最近はそうでもないですが結構おかゆちゃんの名前が出る事も多かったのでチャンネル登録をしていました。

そこで最近「泥棒建設」というマインクラフトのコンテンツがとても良いなと思ったのでそれについて感想的な記事です。

■ホロ鯖のマインクラフトにおける建設会社

これは今回のテーマの泥棒建設が出来る前の相関図ですが旧ホロ鯖でマイクラが活発だった頃に様々なグループが建設会社という形で生まれました。

ただ、これは仕方のない事ですがマイクラというのはある意味終わりのないコンテンツでもありつつ、ある程度やりきると徐々にやる事がなくなってきたり、モチベーションを維持するのが難しくなります。その為それぞれの建設会社も徐々に活動が低下していく形になりました。

そこで新しいホロ鯖では建設会社という形での活動よりは個人個人で好きなものを作っていくというスタイルの方がどちらかというとメインな感じで動いているように見えました。

これは色々な理由もあると思います。

・上図相関図の建設会社の関係値の変化
これは例えば当時は絡みの多かったホロメンも今は別の絡みが多くなっていたり、個人活動が多くなっていたり等でグループでの活動がやりづらくなっている等です。

・グループ活動が重くなる
マイクラは基本的に時間が溶けるコンテンツです。大がかりなものを作ろうと思うと設計、資材集め、建築と、それこそ地道で且つ比較的地味な作業が必要になります。
ホロメンによっては様々な案件、企画の準備などで時間に余裕の無い人も多いと思われます。それはホロメン自身がよくわかってもいるので、コミュニティを作成してマイクラで活動する事が負担になるというのもわかるが故に誘いづらいというのもあるかと思います。

・モチベーション
旧ホロ鯖を見るとわかりますが、かなり手の込んだ建築物も多くあり、古くからいるメンバーについてはマイクラそのものに対してある程度はやりきった感があるのかなとも思います。

1年前に書いた記事ですがホロライブとは関係なくモチベーションについて分析した記事です。ここでモチベーションについてマインクラフトを事例のひとつとして取り上げています。アクセス数は少なかったものの結構評判の良かった記事なのでよければ参照ください。

特に以前に手の込んだ建築物を作っているホロメンほど、それを超えるものを作らないとと感じたり、それを配信と絡めるとなると難しかったり等で、「よっしゃやるぞ」というモチベーションに繋がりづらかったりするのかなと思います。


■泥棒建設

そんな中でおかゆちゃんが新鯖ができてから結構時間が経って、それまで新鯖でやっていなかったマイクラをやり始めました。

そこからルイ姉、ミオしゃ、フブさんを勧誘していって現在の泥棒建設が出来た感じです。

・猫又おかゆの持つ緩さ
おかゆちゃんの配信を見ている人であればわかると思いますが、良い意味で適当で緩い感じがあります。これは今のホロライブという変化の激しい環境の中では結構重要だなと思います。というのも以前の旧ホロ鯖が活発だった頃よりもライブや企画や案件も増え、上場後は例えば1か月後2か月後にどんな大きな企画に自身が参加するか等もわからない状況に今はなっているのではないでしょうか。そんな中でグループで活動する〇〇建設というものは【適当な事をしたら迷惑かも】【あんまり参加できなかったら・・・】などネガティブな可能性もあるのかなと。
そんな中でおかゆちゃんの緩さ、適当さ、軽さというのは参加のハードルを結構下げてくれたのではないかなと思います。

また、「泥棒建設」というネーミングもセンスが素敵で秀逸です。
1:ネーミングの響きが緩くて重さがない
2:おかゆ建設とか猫又建設ではない

1で言えば泥棒という言ってみれば”ちゃんとしてなさそう”という感じがホロメンからすると「気合をいれてちゃんと活動する」という心理的なハードルを大きく下げてくれます。泥棒建設だからこんなのでも良いだろうという軽さがあります。
これの良さは「ルパン三世」やヤッターマンとかのドロンジョ率いる「ドロンボー一味」の様なイメージがある事です。

ドロンジョ、トンズラー、ボヤッキー

2で言えばこれが仮におかゆ建設だったら「猫又おかゆがメインのグループ」という感じにどうしてもなってしまいます。ですが泥棒建設であれば最悪の場合おかゆちゃんや他のメンバーが抜けても成り立ちます。これは例えばホロメンの頭文字を取ったりした名前でも逆に参加が難しくなってきたときに抜けづらいかもという感じにもなります。そういう意味では誰かの名前を入れるというのはグループやコミュニティ作りの時には後々にそれが足枷になる事があります。

前述したおかゆちゃんの良い意味での緩さ、適当さというのは意図してか意図せずかは不明ですがこういうネーミングでも良い形で作用したように思います。

僕はマイクラの新鯖では上に書いた難しさもあるので、不知火建設やAKUKIN建設の様な、新しい建設会社は出来ないだろうなと思っていました。そこで出来たこの泥棒建設は出来上がりから、現在に至るまでの順調な活動はかなり意外でした。


■みんなにメリットのある理想的な形

ここは僕の憶測に依る部分になりますが、泥棒建設はメンバー皆にメリットやプラスに作用する要素が多くあり、ネガティブな要素がない理想的なコミュニティだと感じます。

・マイクラという配信コンテンツは強い
マイクラは長期のモチベーション維持をするにはコツがいりますが、半永久的に擦り続けられる貴重なコンテンツです。HIKAKINさんがヒカクラという形でとても長くマイクラをやり続けていますがメインチャンネルと同じくらいの収益性やファンがついていると思います。
例えば流行りもののゲームは旬が過ぎてしまうとアーカイブにあっても再生されにくいですが、マイクラはそういった流行などがあまり関係なく再生対象になります。
そしてホロメンの様なアイドル要素のある配信者の場合、リスナーはゲームの面白さとホロメンを天秤にかければホロメンに重きを置く人の方が割合としては多いと思われます。マイクラはまったり雑談の要素も強く、これはホロメンの活動スタイルとの相性が良いです。
配信ネタに困った時にも使いやすいですし、突発的なホロメン同士の邂逅なども嬉しいアクシデントの要素もあります。そのマイクラを継続的にできるコミュニティは各メンバーにとって配信モチベーションの維持に繋がると同時にファンの満足度も高められる形です。

・新規登録者数の増加

べらぼうに増えるとは思いませんが、数千人単位ではお互いのファン同士がそれぞれのチャンネル登録をする可能性は高そうです。僕は泥棒建設メンバーの中ではミオしゃのチャンネルは登録していませんでした。ですが泥棒建設を見始めた事をきっかけにチャンネル登録して、マイクラのアーカイブをいくつか視聴しました。これはRUSTの時にフブさんのチャンネル登録をしたのと同じ流れでした。
僕の様に泥棒建設をきっかけにこれまでチャンネル登録をしていなかったホロメンのチャンネル登録をした人は多いのではないかなと思います。

まとめサイトを見ていると今月のホロメンの登録者増加数のまとめ等が出てきたりします。最近は一部のホロメンを除いてどのホロメンも増加は鈍化ペースにあるように思います。そんな中ではこうしたグループ活動は利点も大きいように思います。

・ライブやイベントや案件やグッズ
これはもう少し見ていかないとわかりませんが、みこちの所属している不知火建設はそのメンバーでの案件や活動が発生しています。

ホロライブ規模のグループになると全員を集めた企画というのは徐々に難しくなります。スケジュール調整や体調などの問題で数が多くなるほどに難しいです。
とは言え少人数の場合、なぜそのメンツなのかといった理由付けや背景が薄くなるのですが〇〇建設といったものは動かしやすく、特別感やそのメンツである事の背景や納得感が生まれます。
なので泥棒建設も活動が続いていけばこうした活動の機会が得られる可能性はとても高いように思います。何よりも運営元であるカバー株式会社にとってもこうした全体を細分化したグループで、ユーザー支持が得られるものは活動範囲や柔軟性が増すのでありがたいと思いますし、企画や営業側も「泥棒建設でやってみない?」と持ち掛けやすさもあるでしょう。


■猫又おかゆという隠れたリーダー

僕も泥棒建設を見はじめてから気付きましたが、おかゆちゃんにはリーダーシップがとても強くまとめ役としてのセンスがとても高い様に感じました。

特に少人数(3~6人くらい)のグループにおけるリーダー適正は高い様に思います。逆に10人以上とかの大人数になると他の人に譲りがちな気質がありそうなので今くらいか増えてもあと3人くらいが良さそうな印象です。

特に「居場所を作って守る」という点に於いて強いポテンシャルや能力がある印象なので既にグループ内で立ち位置やポジションが確立されているホロメンよりは、まだポジションが確立していないホロメンとの相性が良さそうな感じがします。

イメージとしてはサッカーで例えるとフォワードではなくミッドフィルダーやディフェンダーという感じです。後述する兎田ぺこらさん等はフォワードっぽいですよね。

例えば兎田ぺこらさんや博衣こよりさんや戌神ころねさん等はグループというよりはソロの方が適正が高い印象があります。逆に泥棒建設のメンバーであるルイ姉、ミオしゃ、フブさんはソロというよりは複数人のグループの方が良さが引き立つキャラだと思います。
これは恐らくですが本人達も意識的か、或いは無意識的にでも気付いている様な気もします。良い悪いではなく、集団に所属している方が安心出来たり頑張れるという人は多く存在します。人は元々が社会性が高い生物で集団に属する事で生存してきたのでコミュニティの中で役割を与えられたり活躍する事で幸福を感じるようになっていたりします。

ルイ姉で言えばホロックスという6期生コミュニティはありましたが、こよりさんはソロ適正が高い、ラプラスさんはそもそも活動頻度が少ない、クロエさんもどちらかというとソロ寄り、という事でホロックスとしてはどちらかと言うとまとまりは薄い感じでした。いろはちゃんとルイ姉はその中ではコミュニティ所属寄りで特にルイ姉の方が一人より繋がりを重視する印象です。

ミオしゃもコミュニティの中で居場所を見つけて安心するタイプの様に見受けます(語るには視聴回数がまだ全然足りないのですが・・・)。そんな中ではAKUKIN建設の中でも解体に対する悲哀や思い入れは他のホロメンよりも高かった様な印象が、泥棒建設の中での会話を聞いていると感じられます。

フブさんもソロでガシガシ活動して活躍していくというよりはコミュニティの中で自身のポテンシャルを活かしたり、居場所を作っていく方が相性がいいような感じがします。また、非常に真面目で人との繋がりを重要視する傾向も強い様な印象です。それ故例えばコミュニティに所属したい願望は強いものの、所属したコミュニティでしっかり仕事をこなしたいという思いも強そうなので「逆に重くないかな」というのを気にするようなタイプかなと。なので前述した泥棒建設のカジュアルさや気軽さ、おかゆちゃんの良い意味での緩さには惹かれたのではないかなと思います。また、慎重な気質もありそうなので気心の知れたミオしゃやおかゆちゃんというメンバーであったのも大きそうですね。

こうしたコミュニティを構成するメンバーというのは凸と凹の組み合わせの様に人数が限られる程に重要度が増します。そういう中で勧誘している人選というのは狙ってか偶然かはわかりませんが、持っていると思わされます。

・居場所を作るのが社長の役割
僕自身も会社の運営をしていますが、代表の役割の中で重要な事の一つに居場所を作る事があります。それは役割を与えて存在意義を感じさせて、成果を実感させる事です。これは規模の大きい官僚制に近い会社よりも中小の方が重要度が高くなります。

その部分で泥棒建設の初期に段階でマップアートを作った事は泥棒建設というコミュニティを安定化させるにあたってとても大きな出来事だったのかなと思います。これが何となく「〇〇ちゃんは泥棒建設のメンバーね」「時々あつまって遊べたらいいね」というような緩すぎる感じになっていたら今の様な盛り上がりやメンバーのモチベーションはなかった様に思います。

・同じベクトルでビジョンを共有する
ホロライブの感想ブログというよりは別記事みたいになっていますが、コミュニティをより強固なものにするにはメンバーの向いている方向、力のベクトルを合わせる事と、どこに向かっているのかを示し続けていく事は繋がりを強くして高い連帯感を生みます。
マップアートは全員が同じものを完成させていくという部分で重要な成果のひとつになったのかなと思います。今後も「よし!これを作るぞ」という感じで共同建設を推し進めていって欲しいですね。

また、これはびっくりしたのですがおかゆちゃんは泥棒建設の専用ディスコードを立ち上げてかなりしっかりとした運用をしています。
これはベクトルを合わせる事とビジョンを共有する事、メンバーそれぞれがどういうビジョンを持っているのかをそれぞれが知るいいツールになっているのかなと思います。同時にこのディスコードは猫又おかゆ、鷹嶺ルイ、大神ミオ、白上フブキのこの4人がそれぞれが「自分達が同じコミュニティの仲間である」という安心感や居場所の役割も果たしています。

・視野が広い
これは上手く説明はできないのですが、おかゆちゃんは視野が広い人の様に思います。これは一長一短あるのですが、ソロの場合にはブレーキの役割になりがちなものの、複数人になるとアクセルに変わります。周りがよく見えてるからこそ気遣いで引っ込むものが、複数人のまとめ役になると誰かの為にプッシュする側に回るというものです。

例えばフブさんが入社のきっかけになったなぞなぞ仮面のやりとりも、おかゆちゃんの視野の広さでフブさんの意図や気持ちをしっかりと汲み取れていたからこそのあの行動なんだなと感じます。

この特性はソロの時にはマイナスに働くケースの方が多いのですが、二人以上になるとどうしたら喜んでくれるのかな、楽しんでくれるのかなという方向に繋がります。実際に泥棒建設に入社したメンバーのマイクラ配信はとても楽しそうな感じで配信している印象を受けました。

余談ですがおにぎりゃーの方たちに対してもこの特性と言うのは活きていて、おかゆちゃん自身も自分のする事で誰かが喜んでくれるというのに幸福感を感じるタチなのでリスナーの満足度も普段からとても高いように思います。


■楽しいや充実感の大切さ

3:52~

時間指定リンクになっています。
ここでおかゆちゃんが誰かが活動しているのを見ると、会えていなくても安心感や嬉しさがある、と話しています。

この喜怒哀楽の喜び、楽しさ、というのはとても大切で、冒頭にリンクした僕のモチベーションの記事にも繋がります。その記事から引用しますが

スキルアップや自身の成果物によって得られる満足感はそれが限界に達した時にそれが途絶えます。その満足感はアドレナリンやドーパミンを伴って幸福感も強いものです。その為それが途絶えた際のストレスも大きなものになります。
・誰かが喜ぶ
・何かに貢献できている
・社会的な価値に繋がる
自身の中に報酬を見出した後の次のステージでは他者や外部と繋がった報酬を見出す事で継続する活力となります。

個人でのモチベーションというのは限界があります。
ただそのモチベーションの源泉が自身ではなく他者にも見出せた場合それは持続性をもって、尚且つ予想よりも高い結果が出たりします。

これはおかゆちゃんだけでなく他の泥棒建設のメンバーも同じだと思います。これをしたら社長や他のメンバーが喜んでくれるかも、という思いはやる気の源泉となりますし巡り巡ってそれは自身に返ってきてくれます。

また、僕の様なホロリスや特に箱推しの人はこうしたホロメン同士の繋がりや歴史に見る喜びを感じます。リスナーにとっても嬉しい結果に繋がるのでまさに三方良しの状態と言えます。

おかゆちゃんはこうした一部のモチベーションが行き場を失っているホロメンで同じように他者が喜んでくれる事に喜びを感じる人を人選しているのかなとも思いました。
こうした人はどちらかと言えば普段は損な役回りをする事が多かったりします。例えばこれをしたら誰かが喜んでくれるのかなと思った事をしても、それが日の目を見ない等。おかゆちゃんの視野の広さというのは、流石に全てという訳にはいきませんがそういうものをしっかりと掬い取る事が多いのでメンバーも今までにない安心感や充実感を感じるのかもしれません。


■終わりに

この泥棒建設ですが、ホロアース等のメタバースの実装を迎えると結構化ける気もしています。ホロアースが最終的にどのような形になるかは未知数ですが
・建設会社である点
・泥棒というキーワード
このあたりが上手く働いて泥棒建設のコンテンツは綺麗にメタバースとハマる様な気がします。


とりあえずあれこれ書きましたが僕自身もいちホロリスなので、泥棒建設のメンバーが楽しく活動できるのが見る側としてもとても楽しいので色々なものを作って長く活動していって欲しいなと思います。

この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?