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雑感:ホロぷよテト大会感想/ネクタイ姿のYAGOO/

年度末年度初めのバタバタで書くのが遅くなってしまったのですが、ホロライブを率いるカバー株式会社の谷郷元昭さんの興味深い記事がありました。

誰が質問をしたのかは書かれていませんが、だいぶ突っ込んだ質問や、ホロアース、AI VTUBERの話、中国市場の話、など普段中々聞けない内容が多く含まれています。また、こちらの記事の写真は普段TWITTERなどで見る感じと違い珍しくネクタイを締めたYAGOOが見れるのでファンは必見ではないでしょうか。

ピックアップして見てみましょう。

■にじさんじ ANYCOLORとの比較

―競合のANYCOLOR<5032>と比べると、男性VTuberの登録者数は、それほどインパクトのある数字ではないが、男性VTuberの世界は、女性VTuberとは違うのか。違うとすればどう伸ばしていくのか

谷郷社長:そもそも我々は女性VTuberが強く、ANYCOLORは男性VTuberが強いプロダクションで、それぞれの強みを生かした形でチャンネル登録数が比例して存在する。これ以上はちょっと答えようがない。

―ANYCOLORに対する競合優位性は

谷郷社長:チャンネル登録者数の大きいVTuberを抱えていることが競争優位性で、理由の1つは、コンテンツを多言語でしっかりローカライズしてグローバルに提供している自社の努力にある。2点目はそういったことをベースに、グローバルにファンのコミュニティが存在することだ。結果として、例えば日本人のVTuberに海外でも顧客がいる状況になっており、結果としてチャンネル登録数的には非常に大きいVTuberが存在している。

―営業利益率はANYCOLORが上回っているが、それは、カバーがスタジオやメタバースに投資しているからなのか

谷郷社長:営業利益の違いは、グッズのプロダクトミックスの違いだ。想像の域を出ないので我々の事を説明する。我々が今まで行ってきたグッズ販売は、ANYCOLORが販売するようなグッズ展開ではなく、タレントの記念日、具体的には周年記念や誕生日といった記念日に販売する受注生産のグッズを重要視してきた。
背景として、こういったグッズは、タレントへの収益還元が大きく、その活動の支援に繋がると考えていたからだ。一方で、ANYCOLORは、会社が主導するようなグッズを大きく企画・販売している。ECサイトを実際に訪問してもらうとすぐに分かることだが、我々のサイトで何か買おうとしても、ほとんど受注生産品で今売っている物があまりない。ANYCOLORは、今売っている物がたくさんあり、タレントの記念日に紐づくようなケースはあまり展開していないと思う。
我々としても、上場を機にコマースの展開を強化していく。例えば、在庫リスクも取りながら、店頭あるいはECサイトでファンになった人たちが、ファンになった瞬間に買える商品を提供していきたい。つまり、今は機会損失しているような状況で、結果的に我々は利益率的には劣後している。

元記事のテキストが連続しているのでわかりやすく改行と発言者がわかるようにしてあります。
興味深いのはコマースでの売上や利益率の違い、販売手法の違いなどですね。今後は誕生日、周年などの記念日を除いた常設グッズなどの販売が増えていく様です。
にじさんじは「常に売っているものが多くある」
ホロライブは「今なにか欲しいと思った時に売っているものが無い事が多い」
というこの違いは確かに大きな違いだと思います。
そういう意味では今後は常設グッズや記念などに関係ないタイミングでのグッズ販売や、ホロメンが企画するグッズやコンテンツの販売が増えてくるのかなと思います。


ANYCOLOR社とは同じVTUBER業界という土俵や、業界を代表をする大手2社で、いずれも最近の上場という点で似た印象はありますが細かく見ていくと結構違います。

・社長
ANYCOLORの田角さんと、カバー株式会社の谷郷さんはまず世代から少し違います。

・田角陸

1996年[1]2月3日兵庫県に生まれた[要出典]。2019年3月に[要出典]早稲田大学基幹理工学部表現工学科を卒業[1]。早大在学中の2017年5月に「いちから株式会社」(現:ANYCOLOR株式会社)を設立した[1]

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現在27歳で、大学時代に創業した会社がそのままANYCOLORとなっています。これは実際かなり凄いですよね。
ビジネスセンスやマネジメント能力の高さもありますし、先見の明と動き方も良かったのだと思います。そこに運や縁が加わっていったのでしょう。

・谷郷元昭

1973年12月10日、大阪府高槻市に生まれる。
大阪府立茨木高等学校を経て慶応義塾大学理工学部を卒業後、1997年イマジニア株式会社に入社[2]。株式会社サンリオと提携したゲームのプロデュースを4年間担当したのち、テレビ局や出版社と提携した携帯公式サイトを運営する事業を責任者として1.5年間統括。
2003年6月、株式会社アイスタイルに入社し、EC事業を統括して通販サイトcosme.com(後に「@cosme SHOPPING」となり、現在は同社子会社である株式会社アイスタイルリテールが運営する。)を立ち上げる。
2005年7月、携帯広告メディア企業、株式会社インタースパイア(後に合併によりユナイテッド株式会社となる)の創業に携わり、メディア部門の事業責任者に従事。
2008年4月、株式会社サンゼロミニッツの代表取締役社長に就任し、日本初のGPS対応スマートフォンアプリを含むおでかけ情報サービス「30min.」を提供開始[3][4]
2014年11月、前述サービスを株式会社イードへ譲渡した。
その後2016年6月13日にカバーを設立[4]

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谷郷さんは現在49歳で、幾つかのキャリアを経てカバー株式会社を2016年に設立しています。以前も見た時に思いましたが、何気に凄いキャリアの持ち主ですよね。こういう方の場合、自身が凄く活動的であったりするか、能力の高さ故に自然とこういったビジネスの話が舞い込んでくるというケースが多いような気がします。

こうした部分などからも2社の方針やビジネススタイルの違いは出ている感じはしますね。どちらが優れているかという話ではなく、違いという事です。色々な事業を経験していて、ノウハウがあるから有利というのは確かにありますが、じゃあ無いと勝てないのか?と問われると別にそんな事はない、という具合です。思い付きで始めた事業が勢いに乗って、気付いたら色々な人を巻き込んで大きくなって、大きなマーケットを作ってそこの勝者になっていたみたいな事は今ではよくあります。

どちらかというとこういった過去のキャリアは会社の文化に影響するケースの方が多いような気がします。


記事の中ではホロアース、メタバースについて触れています。
META社のメタバースがどうにも低クオリティな印象を与えてしまっていた事や、日本でもよくわからない人達が協会員の様な感じで当たり障りない発信をしていた事で、オワコン化的なイメージを持たれ始めていたメタバースですが、ここ最近の生成AIの台頭で再び注目度は高まってきています。

海外も含めたAI活動に活発なコミュニティなどでは、メタバース内にAIを搭載したキャラを配置する事でメタバースに於ける重要課題であったプレイヤー不足による滞在時間の確保の課題がクリアできるのではないかという話や、生成AIによって非常に低いコストで例えば現実世界の渋谷や新宿、ニューヨークといった都市を再現したり、それこそそういった世界の主要都市群や世界遺産を繋げた広大な世界を構築できたりするという話など、出来る事の幅が凄まじく広がりを見せています。

恐らくカバー社のホロアース開発陣などでも今は無数の様々なアイデアが湧き出るように出てきているタイミングではないかなと思います。

こういった、何でもできるぞ、じゃあ何をやるんだ?という無数の選択肢から選ぶ、又は組み合わせるというシーンではYAGOOの持つ豊富なキャリアや、意見を聞けるこれまでの人脈というのが活きてきそうな感じがします。


■ホロぷよテト大会

昨日ホロライブで兎田ぺこらさんのチャンネルでホロぷよテト大会がありました。

僕も昨日はリアルタイムで最初から見る事ができました。
参加人数も多く、非常に大きな盛り上がりを見せて大成功に終わった様に思います。

ファミ通COMのでも取り上げられていました。

同時接続数もホロライブの放送では桐生ココの卒業配信に次ぐ2位の約24万人と、僕が思ってた倍くらいの同接でした。

幾つか感想を書いていこうかなと思います。

・ぺこみこ

まとめサイトからの記事ですが、僕も昨日視聴していて、みこちが焦っている時の兎田さんのこの感じは見ていて多少思いました。
ぺこみこについては諸説存在するという事は様々なまとめサイトを見ているとわかりますが、個人的には今もとても仲が良いのではないかなと思います。


・ぷよぷよが強すぎる説

これは昨日あまりにぷよぷよ側が勝つのでもしかしてと思ってTWITTERで見てみたら案の定結構な人が「ぷよぷよは火力強すぎて萎える」的な事を言っていました。

僕は世代的にテトリスもぷよぷよもガチ勢が周りに多く、僕自身も両方ともやり込んだのでわかるのですが、ぷよぷよってテトリスよりも上手さがわかり辛いというのがあります。対してテトリスはある程度スパスパ落としていって消していくと凄く上手そうに見えるというのがあります。

僕自身はぷよぷよとテトリスでの対決というのはしたことが無いのですが、見た感じ同じレベルの上級者同士で戦った際にちょうど良くなる調整がなされているのかなと思いました。
その分中級者以下だとその弊害でぷよぷよの方が有利になってしまうのかなと。

ただこれはボクシング対キックボクシング、どっちが強いのみたいな話なので、次回があればテトリス勢とぷよぷよ勢でそれぞれ最強を決めてから最後は対決みたいにできれば綺麗なのかなと思いました。


・この成功をノウハウ化してほしい

今回の大会は準備期間から、本番までとても良い流れだった様に思います。20万人の同時視聴者を集める事ができるのは凄まじい事です。

最近では上記のブレイキングダウンで一番盛り上がった所での同時視聴が41万でニュースになっていました。これは出演者もそうですし、準備期間も恐らく1年とかの期間で、費用も億単位が動いていると思われます。

対して今回のぷよテト大会はホロライブだけの企画で、圧倒的なコスパでこの数字を実現しています。
何よりも凄いのがこの配信の中で視聴者数が20万人を超えてから最後終わる迄ずっとそれを下げずにキープしているという点は圧倒的です。

ぷよぷよテトリスを提供しているSEGAへの広告効果というのは凄まじいものがあったと思います。また、これだけ盛り上がると他のVTUBERを見ている層や、VTUBERを見ていなかった層にもホロライブを多くリーチする事ができます。
ホロライブについてはホロメンのチャンネル登録者数も新規リスナーを増やしていかないと伸びない段階に入っているので、こうした新規獲得はとても重要そうです。中々デビューしない7期生というのも、まとめサイト等で見ますがホロライブ全体としてのファンの絶対数を増やさないと、既存のホロメンとファンを食い合う形になるのでそのあたりの要因もあるのかなと個人的には思います。なのでこうした盛り上がる企画というのは価値がとても高いのかなと思います。

ホロライブファンにとっても例えば2カ月に1回、もしくは1シーズンに1回こういった大きな大人数参加型の勝負企画が開催されると、より強く推し活に興じそうです。

手っ取り早いのは成功した大会や企画は、シリーズ化して、バリエーションを徐々に増やすやり方なので、過去の企画を今回の様に誰かが主催になって、それを公式や他のホロメンが普段の配信で自然とPRできる形は綺麗ですね。


・シンプルに面白かった

最初は冒頭部分と、みこちとスバルちゃんのとこだけかいつまんで見れれば良いかなと思っていましたが最初から最後まで見てしまいました。
シンプルに面白かったです。
多分どのホロメンも結構ガチで練習してきたのでしょう、みんな本気な感じが伝わってきました。ぷよぷよ有利かなと言ってもちょっとしたミスで負けてしまう事もあるので勝つまではどっちが勝つか本当にわからないというのも目が離せなかったです。
ホロメンによっては自身の枠を取っていて、プレイ後に後夜祭みたいなノリで感想会をできているのも面白いなと感じました。

またこんな大型企画や、中くらいの企画などもあると良いなと思います。

主催の兎田ぺこらさん、星街すいせいさん、お疲れ様でした。
参加したホロメンの方々もナイスファイトだったと思います。

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