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ホロライブに感じる漠然とした閉塞感について

今回の記事は何かそれを裏付けるようなものがあったり、参考とする事象があったりというものではありません。僕個人の感想という形です。

■なんとなく感じる閉塞感

僕個人だけのものかもしれませんし、もしかすると同じような感覚を抱いている人も居るかもしれません。今月カバー株式会社は上場を発表して、内容についても将来が期待できる様なものでした。

実際に僕自身も普段から変わらずホロメンの配信を見ながら作業していたりしています。

ですがどこかハッキリとしない閉塞感と言いますか、業界が尻すぼみになってしまう様な感覚を覚える事があります。とりあえず手の動くままに言語化していくのも良いので列挙していきます。

・変わらず

上記で普段と”変わらず”配信を見ていると書きました。この「変わらない」という部分が例えば僕の中で飽きであったり、マンネリ化を感じているというのが閉塞感の要因というのはあり得るかと思います。
考えてみるとVTUBER、ホロライブの配信を見るようになって1年ちょっと経過するのですが、1年前と何か変わった事があるかというと、殆ど変わっていない事に気付きます。
進化、進歩していないという事はないです。3D技術は進化していて映像のクオリティなどは上がっているのは間違いないです。

ですが本質的な部分では配信を視るという点は1年間で変わった点というのはありません。

僕の中でホロライブの配信を観るという事が「テレビ化」しているのだと思います。

帰宅してIPADでYOUTUBEアプリを立ち上げる→配信しているホロメンの配信を流す→終わったら次のホロメンの配信へ移動するという流れを日々繰り返しているという感じです。見ている間に食事を取ったり、仕事の作業をしたり、ソファに横になってスマホをいじったり、本や漫画を読んだり、他の動画を流したりという事もしていますが、よくよく考えてみるとこれは過去にテレビを日々見ていた時と同じ形です。

そういう意味ではホロメンの配信をテレビ番組の様に見ている側面というのがあって、言い換えれば生放送のテレビ番組を日々見ているというのと変わらないのかもしれません。そこにテレビに対して抱いていた様なマンネリ感を感じる部分があって、それが閉塞感の様な感覚になっている、という風に見る事も出来るかと思います。

この場合、ホロライブの問題というよりは見る側の僕自身の問題というのが適切な可能性もあります。


・ニコニコ動画

もうひとつ頭の中をかすめたのはニコニコ動画です。インターネットで動画を見るというライフスタイルが確立した際にニコニコ動画は様々な流行やボカロブーム等に乗って一気に最盛期に突入して、その後収束して現在はYOUTUBEに取って代わられました。もちろん現在も多くの利用者は居ますので、過去と比較してという意味になります。
そういう盛り上がったコンテンツが気付いたら人が離れていってしまうというのを多く見てきました。そういう過去の経験が現在のVTUBERの盛り上がりに対してダブって見えてしまう感じなのかもしれません。例えば、ホロライブに取って代わる様なコンテンツが現れればみんな意気揚々とそっちに行っていつの間にかオワコンみたいな扱いを受けるんだろう、的な感覚であったり。


・演者

VTUBERのコンテンツは基本的に演者に依存します。これはサポート体制がどれだけ充実しても変わりにくい部分なのかなと思います。テレビ番組で例えると毎日生放送している番組の様な感じです。今はありませんが、知っている人であれば笑っていいともの縮小版みたいな感じでしょうか。
つまり演者さん、中の人の負担が著しく高いという事で、その為できるかぎり負担の少ない配信内容が連続するという事は避けられないです。
トークを中心とした生放送という点ではテレビよりラジオに近いかもしれません。ラジオのパーソナリティみたいな感じですかね。
ラジオとテレビの中間くらいのポジションに近いかもしれません。

映像も交えつつ、演者自身はリアルではなくバーチャルという立ち位置でいくと今のメインコンテンツであるゲーム実況に行きつくのだと思います。それ以外だと雑談や企画になりますが、これは演者側の負担が大きい様に思うのでゲーム配信がやはりメインになります。
演者さんはどうなのでしょうか。
例えば僕が感じている様な閉塞感を感じているという可能性もゼロではないと思います。
例えば、来る日も来る日もゲームをプレイして実況をする、そういう日々が1年、2年、3年、、、と続いている事でマンネリ感であったり、以前の様な「熱量」を出せなくなっている、などはあり得ない事ではないです。

熱量というものは見る側に伝わるものです。これはホロメンがそうだという話ではなく、スポーツなどでもどうしても負けられない試合や瞬間でプレイヤーの熱がヒリヒリ伝わってくるシーンとそうでないシーンというのは視聴者に伝わります。
例えばサッカーの試合などはわかりやすいです。
試合開始30分後、0対0のシーンと、
試合終了10分前、2対2のシーンでは後者の方がプレイヤーの士気や熱量の高さは高くそれを視聴者も感じます。対して前者の方は動かない状況にちょっとした退屈感を抱く事もあると思います。

そういう意味では演者の熱量をどうやって維持、高めていく、というのは大きな課題なのかもしれません。

或いはこれら全部かもしれません。視聴者自身の見る感覚がテレビ化していて、演者さんのスタイル的な制約などから、市場としては新しく盛り上がってはいるもののある程度の期間見てきている人にある意味倦怠期的な感じで訪れている感覚なのかもしれません。
先ほど笑っていいともを例に挙げましたが、あれはあれで32年間と言う非常に長い期間続いて且つ惜しまれながら終わった番組です。そういう感じである程度の波はあったりするものの、これからも長く愛され続けていく可能性も十分ありそうです。

■終わりに

今回は一般的なブログに近い日記の様な形でした。特に調査などが出来るようなものでもないですし、分析まがいな憶測を並べるくらいしかできません。とは言えこのままこの感じがずっと続くのか、続くのであればそれはそれで嬉しいがホロメン自身は続けていく事が出来るのだろうかという不安などもあると思います。前述したいわゆるモチベーション的な部分や新しい配信スタイルが生まれにくい環境や状況というのも見てきてよく知っているからかもしれません。
メタバース、ホロアースなどが実装されたりする事でこういったものが一気に解決に向かうという事もあったりすると思います。

ただ、時代はどんどん変わります。
最近ではAI関連が大きな変化を各方面にもたらしています。
変化できないものは淘汰されていく、というのは昔からよく言われる事です。現状維持は退化に繋がる等の言葉もそうですね。
スピード感よく変化していく世界の中で、変化できず、対応できずに敗れていくというのはよくある事です。

もしかするとこの最近のAIなどの活発に変化や進化を見せている分野との相対評価で大きな変化があまり見られないVTUBER業界に対して閉塞感を感じたのかもしれません。


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