(5)偽善なご近所さん

ケース④
  現場:埼玉某所
部屋形態:一軒家
 依頼者:家主(70代)の娘

大きな家に大きな庭。
年金で悠々自適に生活していらっしゃるおばあちゃん1人暮らしのお宅です。
ご高齢という事もあり、ご近所さんがおばあちゃんの代わりにお買い物に行ってくれたり…と色々気にかけてくれるご近所さんだったそうなのですが、
徐々に勝手に食べ物をたくさん買って来て、おばあちゃんに高めに請求したり、勝手に家に入って物を持って行ったり…と、好き勝手ご近所さんに家を出入りされる様になったそうです。遠方にお住まいの為、かなり久々に娘さんが家を訪れた時には、台所ともう一部屋が食料でいっぱいになっていた為、これは素人では片付けれないという事で、私達の出番でございます。

結構、このパターン多いのですが、
いつもは定期的に祖父母の家を訪問していたのに、
忙しくて家に行けなかった事が何年続き、久々訪れたら、ゴミ部屋になっていたパターン。
この方も親戚の方が安否確認の為、電話は頻繁にかけてやりとりはしてたので、元気だから大丈夫と思っていたそうですが、
久しぶりに家を訪れてびっくりされたそうです。住んでいる当の本人は少しずつしか物増えていかないので、気付きづらかったとの事。

で、この様な現場…
食料が大量にある現場の厄介な所は、臭いや害虫が伴う所です。食べ物は腐ると悪臭を放ち、虫が沸き散々な事になります。しかしここの現場は虫はほぼおらず、臭いもそんなに酷くはありませんでした。(コレ怖いのが、臭いけど、自分が慣れてしまってる事があるので、慣れって怖い…)
1人暮らしのおばあちゃんの家から、賞味期限切れの食料品がこんなに出てきました。

作業の途中で写真を撮ったので、ここから更に増え、20箱位出て、箱が足りないという事で、ポリバケツを4つほど会社から持ってきて貰い、そのバケツに直接食料ゴミを入れる事に…
この食料ゴミは、処理困難物の『可燃ゴミ』という扱いで、普通のゴミとは処理が別になります。醤油やドレッシングなどの液体も、あまり大量にあると焼却炉内の温度が下がってしまう為、液体類もその場で流して捨てれそうな物は流し、流すの無理そうな物(ハチミツ等)やらは事務所に持って帰り、事務所で処理します。

この依頼主が恵まれていたのは、
この作業当日、家族が集まっておばあちゃんを囲み、
この状況を祭りの様に楽しんでいらした事です。
たまに、ゴミ部屋になっているのを身内が見て、
『なんでこんなに汚くするの!』
と説教したりする方がいらっしゃるのですが、
ここの娘さん達は、
『もう久々ここに来て最初はビックリしちゃったわよ!でもやっぱプロに頼んだ方が早いねー!』
とにかく明るい。
私達が作業してる間も、居間でみんなで笑いながら喋ってました。

歳を重ねて、掃除や片付けが面倒になるのは仕方のない事です。私は40代ですが、たまに気を抜いて生活していると、部屋が荒れ、気持ちがすさみ、何もやる気が起こらなくなるという『負のスパイラル』に安易に引きづり込まれる事があります。
やる気スイッチ入らないと、一気に掃除って出来ないですよね。『ヤバ…汚いな。掃除しなきゃ。でもやるのめんど。』そう思ってもやらないといけない時…私は、あえて部屋で一人、大きな声で喋ります。
『部屋汚ねぇなぁ!掃除するか!面倒やな…誰かやってくれる?誰もやらねぇよ!じゃ、私がやらないかんのかぁー!仕方ねぇー!』と重い腰を上げて作業に取り掛かります。部屋で1人独身女が大きな声であーでもねぇ、こーでもねぇと、側から見たらヤバいです。ヤバいですが、ゴミ部屋になる方がもっとヤバいですから…。でも、ゴミ部屋になってしまったらプロに頼みましょ。
アッという間にキレイにしてくれます。

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