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これからビール職人になる人が手っ取り早く知識を学べる方法

があればいいんですが、
なかなか手っ取り早くって言われまして難しいものがあります

さて、あっという間に9月も半分終わってしまいまして、
もう気持ちはそろそろ年末やなぁという感じです
来年の準備をしなきゃなんですが、
最近は店舗スタッフの人手不足もあって
1号店のキッチンに立っていることもしばしばあります
アルバイトの採用も進んできて
よくよく見たら従業員数だけなら過去一大所帯になってきましたが
今月もnoteを一回はアップしていこうと思います

弊社ではアルバイトスタッフでも
ビール製造をしたいというのであれば積極的にやってもらっています
作業の習得からスタートして
慣れてくればオリジナルのビールレシピ設計もしてもらいます
出来が良ければコンペに出品もしますし、金賞を取ることもあります

今回も、ビール製造にチャレンジするアルバイトスタッフがいるので、
また一から学んでもらわないといけないのですが
ビールの作業は比較的簡単に教えられても
ビール造りに必要な知識全般を教えるとなるとけっこう大変なんですね
それで、自分が今までどうやって学んできたんだろうということを振り返りたいと思います

今ではネット上に色んな情報があります
海外のサイトでも十分に情報を仕入れられます
私がビール職人を志した十数年前でもある程度はありました
今よりもビール製造に関する書籍は少なかったと思います

多分その当時ほとんどのブルワー志望者が持っていただろう本
BAを作ったチャーリーパパジアン氏の邦訳本
ホームブリューイング向けに書かれてますが基本的な勉強にはなりました

これは製造の知識というよりは販売の知識も含めてよく読みました
最近読んでないなぁ

我々がマイケルジャクソンといえばビールかウィスキー
ビールの味わいだけではなく醸造所や街の情景、バックグラウンドについても詳しく書かれていて、なぜその場所でビールが愛されているのかまで考えさせられる一冊
高い本なのにどこにいってしまったんだろうw

あとおそらくその当時、
これまたみんなが読んでたのはこのシリーズでしょうか
英文なので私はほとんど読みませんでしたが、
ブルワリーやブリューパブによく置いてあるのを見ました

結局のところ、
製造技術の専門的な知識は専門書に一番しっかり書かれていました
修業時代に結構何度も読み込んでましたが、
最近読んでなかったので2023年の第7版を最近買い直しました
改めて読み直してみようと思います

あと普通にネット上で閲覧できるんですが、
ビール瓶や充填機を供給してくださるきた産業さんのサイトに様々な情報が公開されています
これ読んでるだけでも結構学べると思います

その昔、日本地ビール協会で
マスター・イバリュエイターという資格制度があったんですが、
その時の講義をまとめてブログにしているという猛者がいました
そのページがけっこう秀逸で参考にさせてもらっていたんですが、
いつの間にかページは削除されたようで今は見れません
(データでダウンロードしておいてよかったw)
現在では醸造学基礎セミナーを受講することができますし、
テキストも購入可能かなと

独立行政法人酒類総合研究所と全国地ビール醸造者協議会の
共催という形で、7日間のセミナーというのもあります
(私は行ったことないですがすごいらしい?)
3年おきの開催で20名弱のエントリーと狭き門です
昔は3か月間コースとかだったと思うんですが最近は短期ですね

こんな感じでしょうか
最近は原料や発酵技術、レシピの情報は
海外の論文とかでもすぐに検索で出てきます
昔よりも多くの日本語書籍もあるし、
ホームブリューイングの本もいっぱいありますね
立場上ホームブリューイングを推奨はしませんが、
実際に作らないとわからないことだらけです
そんで色んなビールを飲んで味わう、覚える

作るようになると飲み方も変わります
このビールのレシピどんなだろうとか、
どういう工程でどれくらいの温度で時間でとか
色々考えるようになるでしょう
その上で自分が製造するビールも記録しておく
まぁ結局はその繰り返しなんだろうと思います

というわけで手っ取り早くはないですが、
ひたすらビールを飲んで、本やウェブサイトを読んで、
ビールのことばかり考えていれば、
ビール職人としてのスキルがある程度身に付きますよ
というお話

醸造家に必要な経営能力はまた別ですが!

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