心当たりはないが膝は痛い

中学か高校ぐらいから何故か突然膝が痛い時がある。痛み方から考えておそらく関節が原因なのだろうと思う。

どれだけ記憶を遡ろうが絞ろうが怪我をした記憶は一切ないので、本当に原因がわからない。ある日突然膝が痛いな、辛い、と時折感じる体になってしまった。

痛みやすい日やタイミングというのはある。冬とかを代表とした寒い日やいつもより気持ち多めに歩いた日だとか、スクワットで足の角度を間違えた日とか、狭いところで体育座りをして一日ぼんやりしてた日とか。

大抵なんとか我慢の出来る範囲なので病院にも行かず10年程放置している。

ところが２年程前の冬の日。その日は夕方頃から、なんかいつもより痛い気がしなくもない、と当時の職場で違和感を覚えた。気のせいにしておきたかったので無視していたところ、ちょうど帰宅というタイミングで痛みのピークが訪れた。

え？ いまだかつてない程痛いのだが？

半ばパニックである。歩いても立ち止まっても、寒い中待っていたバスにようやく座れた時ですら痛い。泣かなかったあの日の私は偉い、と今でも思っている。

心中は号泣しながら母に、めちゃくちゃ痛い辛い、と無意味なLINEを送り付け、Twitterでも泣き言をもらし友人から病院に行けというありがたいお言葉を頂戴し、あたたかい我が家に帰りつこうが、風呂に入ろうが、さすろうが何一つ減退せぬ痛みを抱えたまま、明日こそはこの膝の痛みの原因を探るべく病院に行くのだと決意してその晩は就寝した。

そして翌朝。

お察しの通り痛みが引いていた。昨日の私の苦痛はなんだったのか。夢でも見ていたのか。

そう思いながらも様子見をすること一週間程。私の膝は最初からそんな出来事はなかったかのように、一切痛むことなく過ぎた。あれ程決意した病院には行き損ねた。軽い痛みがあったりなかったりを繰り返す生活に戻った。

そして今に至り、先程5000歩程歩いてDVDをレンタルしてきた私は右膝の痛みをに顔をしかめつつこの文章を打っている。あの時の苦痛が再び訪れたら今度こそ病院に行こう、と新たな決意をしながらだ。

ちなみに最近は時折だが肘もなんとなく痛い。もしや年齢なのか……？ と怯えている。