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映画レビュー|愛にイナズマ




愛にイナズマを観てきました!

さまざまな「愛」がテーマで、物語の中で「イナズマ」がとても意味を持っていました。
また所々に出てくる「赤」が印象的でした。

140分という少し長めの映画でしたが、チャプターごとに分けられていたのと、テンポがよく感情が揺さぶられる為、あっという間に感じました。


前半は、主人公の東京での話。コロナ禍で葛藤しながらも映画監督を目指す主人公。自身の家族が題材の映画を撮れることになったのですが、職場では理不尽な事ばかり起きます。「ふつうは〜」「理由と意味は?」と主人公に言いまくる助監督。すっごくモヤモヤしました。ですが、確かにこの状況が現代の「普通」だよな…と感じてしまいました。

後半は、主人公が実家に帰り家族との様子を実際にカメラに納め、家族の映画を本当に撮りはじめます。数年間バラバラだった家族が、ポロポロと出てくる真実に向き合い、少しずつひとつになっていく様子と登場人物たちの心情の変化がなんだかリアルでした。家族の掛け合いは思わず笑えてしまうことばかりでした。

「カメラを向けられると本当の姿がでてくる」

私はこのセリフが印象的に感じました。
他にも何度も出てくるセリフはありましたが、特にこのセリフが印象的でした。
普通はカメラを向けられると意識してしまい、変に取り繕ってしまいませんか?それなのに本当の姿が出てくるってどういうことなのだろう、と疑問を持ちました。
映画を観終えた今、セリフの意味を理解することができました。

モヤモヤしすぎて心がしんどくなるシーンがあれば、思わず笑ってしまうシーンもあり、ジーンと胸が熱くなるシーンもあり、映画を観た後にふと思い出して考えてしまうようなシーンもありました。

理由があることもあれば、理由がないこともあるし、理由を知らないだけのこともある。
何が真実で何が普通なのか…人それぞれです。そして映画の中でも何度も出てきましたが、「人はみんな演技をして生きている。」たしかに、家庭や職場、友達、その場その場によって様々な顔を使い分けていると思います。自分自身には素直に向き合って生きていきたいです。


映画を観終えた帰り道、ふと、最近連絡をしていなかった家族に連絡してみてしまいました。





劇場公開日は10/27です。

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