シフティング・ベースライン症候群って?企業にみる諦め感
皆さんは2019年を思い出せますか?どんな生活スタイル、リズムだったのでしょうか?仕事のやり方は?もう2021年も終わりを迎えようとしています。そう、コロナ騒動が始まってからもう2年になりますね。私は記憶力がよくないので、2年前のことはすっかり忘れ、既に大きく変わったこの世に馴染んでます!(特技?笑)
さて、今日のテーマは、シフティングライン症候群と、企業や私たち自身について考えてみたい。
シフトは変化、移動といった意味ですね。ベースは基準とか標準とかいう意味。つまりシフティングベースライン症候群とは、基準や標準が変わっていることに気がつかないということです。よく出される例として、うなぎの稚魚の話があります。これまで10万トン取れていたが、ある時1万トンまで漁獲高が落ちたとしましょう。で数年して、3万トンの3倍が取れたとします。そうすると「豊作」なんて言われちゃうんですね。一昔前は10万トンが標準だった。それが、3万トンでも豊作??これがシフティングベースライン症候群です。
いい悪いの話をしているわけではありません。そういう現象、症候群があるんだっていうことを知っていることが重要じゃないかな。
数字でなくてもいいですよ。例えば会社で会議と言ったら会議室。でも、同じ空間で仕事をしていても、密だなんだとPCに向かってネット会議がフツーになってきてます。19年位にはほとんど流行ってなかった。リモートワークなんて、言葉さえ私は知りませんでした。
でも、それが今のベース。もう、大きな圧がかからなければ、19年以前のベースに戻ることはないですね。
でね、最近は企業の中でも変化があります。個人だけではなく、企業も同じ。事件や問題があれば、それをもとに戻そうっていう力が組織内で働きます。それは当然のこと。でもね、最近はその戻そうっていう力も薄くなってきました。そう、中国などでは停電、他の国はコロナでとなると部品は入らない、納期も守れない、品質もどこかで妥協なんてことになっているんです。それが現実。もうすでにこれまでのベースが保てなくなっているんですね。だからシフトを起こす。そして、それが次のベースになる。
まあ、人類はこれをずーーーと繰り返してきたんだと思いますね。だから悲観的にならず、変化を続ければいいんじゃないかな
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