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悪口漫才を考える

M-1グランプリ2022が開催されました。結果は、ウエストランドさん(Wikipedia)の優勝。


賛否両論あると思うのですが、思うところを少し。

前提
「芸人は売れてなんぼ」
「誰かを傷つけてまで笑いを取るのはナシ」

さて、ウエストランドさんは1984-1985年生まれの同じ中学の同級生コンビ。今年で39歳。爆笑問題も所属しているタイタン。タイタン所属としては初のM-1チャンピオンとなった。

その辛口な芸風は爆笑さんを連想させ、タイタン社長の影が見え隠れする芸風となっている。


そんなウエストランドさんは、

同級生、来年40歳、ここいらで結果を残さないと先が見えてこない。なんとしても結果を残したい。

そう考えていたはずで、お笑いに対する想いもとても強いコンビだと勝手に思っています。

そんな彼らが優勝した。M-1には「夢」がある。


結果を残すという手段だけでみれば悪口漫才はOK。人の悪口を面と向かって言えない社会なので、普段自分が押さえている分、そういう悪口や批判を聞くとスカッとするのも事実。


お二人が悪口を吐く見た目と違って中身がとても腰が低くて、天狗でもなくて、めっちゃいい人だったら応援したい。さて、どっちだろう。


企業の支援をしていると、世に出るには「跳ねる」きっかけが必要(だった)だと感じている。大物に引き上げてもらうか、大きなものに巻かれるか、誰かに助けてもらうか、いわゆる「もっている」人なのか。いろいろ見聞きしていると、努力、根性、義理人情よりもそっちの方が大事な時が多いと思えてくる。ただし、つかもうとしないとつかめない命綱。

そんな彼らがつかめた命綱は、日本お笑い界で最強の命綱だった。

命綱をつかんだからと言って、助かる保証はどこにもないのは変わらない。


毒を吐くにも技術がいる。批判するためには多方面からものを見る必要がある。ユーモアを交えた毒を吐くのは難しい。

長く続いていくには、何が必要なんだろう。

需要がある限り続いていく。

お笑いの需要、悪口漫才の需要、ウエストランドさんの需要、共通するのは消えない芸人でいるのはとても難しいこと。厳しい世界に生きているのは誰しも一緒。


考えてばかりだと何もできないし自分が歩きたい道を歩いていくのが正解なのかもしれない。


認定支援機関としては、支援先の企業さんにどうやって「跳ねて」もらうか、それを維持していくかをお伝えできるように力をつけていきたい。


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