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それでも日本酒にイエスという4 与える愛
愛を与えられるには
孤独が解消されるのであれば、誰だって愛がほしい。
愛はどのようにして与えられるのか。
恋人がいれば、親兄弟がいれば、友人がいれば愛を与えられるのでしょうか。タイムスリップしてもう一度、赤ちゃんになるわけにもいかない。
愛がほしい…。
社会心理学者エーリック・フロムはこう言っています。
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「本能から抜け出た人間は孤独を宿命付けられている。だから愛が必要なのだ。愛は、自らが愛を与えることで得られる。愛を与えられるには、愛を与えることだ。」
フロム先生が答えを教えてくれました。
フランクル先生も自身の患者の体験談を用いて同じことを言っています。
「赤ちゃんは母親に愛を与えることで、母親から愛を与えられて生きている。母親も赤ちゃんに愛を与えることで、赤ちゃんから愛を与えられ、母性を得ている。」
難病の娘に「お母さんのことが好き?おチビちゃん」ときくと、娘は私にしっかりと抱きついてほほえみ、小さな手で私の顔をなでるのであった。どんなにつらい状況でも、私は限りなく幸せだった。
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赤ちゃんに母乳を与える母親。
出産直後、赤ちゃんがまだ出ない母の乳を吸うことで、母親の体内に母乳分泌ホルモンが分泌されて母乳がでてくる。
赤ちゃんが母に母性(愛)を与え、母は母性(愛)を赤ちゃんに返す。母が一方的に愛を与えているわけではないらしい。
もう一つ、聖書の有名なこの言葉
「汝、自らのごとく、汝の隣人を愛せよ」
愛されたければ愛せ、ほしいなら与えよ。という話は先人たちが繰り返ししてきた話です。
最近ではGIVERになれとよく言われていますね。
まず自分から愛を与えること。
そしてフロム先生は与える愛は、自身の心の情緒から生み出される素直なものでなくてはならないと言っています。愛の背後に利己的な考えがあってはいけない。母性のような無償の愛を目指すのだと。
心の瞳で君を見つめれば 愛すること それがどんなことだか わかりかけてきた
歌詞が沁みる…
自らが愛を与えることで愛は与えられる
好きな日本酒は?
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日本酒が好きであれば、日本酒は当然美味しくなる。
米が好きで、その土地が好きで、一緒に飲む人が好きであれば、きっとその土地から生まれた日本酒も好きだ。
そう想像できていれ孤独など感じることはないかもしれない。
日本酒が美味しいから好きなのではなく、好きなものがあるから日本酒が美味しいのかもしれない。
日本酒は何かを好きだった記憶を思い出させてくれる。
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2022.12 追記
子供が生まれて思うこと。
フロム先生が教えてくれたことは本当でした。
子供は無償の愛を私たちに与えてくれる。
私たちが自分から親になるのではなく、子供の与えてくれた愛が私たちを親にしてくれる。
赤ちゃんは私たちに純粋な愛を贈与してくれている。
子供から愛を与えられ、親はそれを返しているだけなのかもしれないと強く思う。
子供から愛を与えられた私は、その記憶だけで永遠に生きていられるかのような気持ちになったのでした。
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