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妹からの救いの言葉

私は自分の奥底にあった気持ちを妹にぶつけた。私が同居を解消出来ないのは、夫が私じゃなく義父を選ぶんじゃないか、私は一人ぼっちになるんじゃないか、今ま我慢して耐えてきたことが全て水の泡になってしまうんじゃないか、夫が義父にとられてしまうということが耐え難い、妻としての私の存在は一体なんだったのかと考えてしまう、ということを伝えた。

妹は静かに私の話に耳を傾けてくれていた。

そして、妹は「お姉ちゃんはもう頑張らなくて良いんだよ。私たちは幼少の頃から頑張ることは当たり前のこと、頑張れば報われると教えられてきたけど、私はその考えは違うんじゃないかと思う。確かに頑張ることは悪いことじゃないけど、お姉ちゃんはもっと自分に我儘になっても良いんだよ。夫でも義父でもない、お姉ちゃん自身の幸せを優先して良いんだよ。お姉ちゃん自身もどこかで幸せになるためには努力が必要だって思ってると思うけど、努力なんてしなくたって、幸せになれるんだよ。お姉ちゃんが望めば幸せになる方法なんていくらでもあるんだよ。今まで同居生活を耐えて我慢して相手に気を使って、それが報われなくても良いじゃない。精一杯やったんだから。私はお姉ちゃんに幸せになってほしい。住むところがなかったら私の家に泊まれば良い。だからお姉ちゃんも自分が幸せになって良いんだ、幸せになるんだって思って欲しい。」

その言葉を聞いた時、私は目が覚めた。

今までのあたしはどこか幸せになるためには努力して、とか、こんなあたしを受け入れてくれたんだから我慢して、とか自分が選んだ道なんだから弱音はいちゃいけないと、思っていた。
そのうちその感覚が麻痺していって
その考えが当たり前なんだって思うようになっていた。
でも現実は全然幸せじゃなかった。
一人でもがいて、どうしたら良いか分からなくなっていた。

妹の言葉を聞いて、「私は幸せになっても良いんだ。私はもっと自分の心に正直になって良いんだ。私の人生を私が思うように生きて良いんだ。私の幸せをこんなに願ってくれている人がいる。私は一人ぼっちなんかじゃなかった。」

そう思えるまでに3年の月日がかかったけど、きっと無駄じゃなかった。私自身の幸せとしっかり向き合う時間だったんだと思った。

私は夫と義父と別居をする決意をした。



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