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夫と初めての大げんか

義父と「同居」して以来、私のストレスは日毎に増していった。毎日自問自答しては、妻だから我慢するのは当たり前だとか、気にしないようにしようと心がける日々にも疲れていた。
そして、私はそのどうしようもない不満やストレスを夫にぶつけてしまう。
私と夫は付き合っている時からケンカはほとんどした事がなかった。私の仕事が夜で夫は朝から仕事だったので、顔を合わす時間が少なかったというのもあったが、ケンカに労力を使う事を私が嫌がっていたのもあった。
その時の怒りに任せて不満やストレスをぶつけてもお互いが嫌な気持ちになるし、言いすぎてしまって、傷つけ合うだけだから、気持ちが落ち着いたら解決策を話し合おうということをお互いに決めていた。
唯一2人の予定が合うのが毎週日曜日だけだったので、その一日を大事にしたいというのもあった。

それが、「同居」を境に私の心が限界にきてしまった。私を一番に考えてほしい私の想いと、お義父さんを優先に考えたい夫で意見がぶつかってしまった。

私は自分を一番に考えてくれない夫に怒りをぶつけた。夫はもちろん私のことも考えているが、義父と一緒に住むということはそれなりの覚悟があっての事だと言った。私が抱えた悩みは義父に話して、義父にも私に気を使って過ごしてもらうように、一つ一つ伝えると言っていた。

夫の中では義父が一番で私は二番目なんだということだけが、私の頭に残った。やり場のない怒りと、悔しさと、悲しみが込み上げてきた。

夫にとって私って何なんだろう…この結婚は何だったんだろう…私の存在って…

考えても何も出てこなかった。ただだだ涙が溢れて止まらなかった。私の中のもやもやは何も解決しないまま、ケンカは終わった。



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