見出し画像

お姉ちゃんになる前に2人でサボった日の事

もうすぐお姉ちゃんになります。

娘達に告げた2017年の春。長女は小学5年生で、次女は小学2年生だった。5年生で、もうどこから赤ちゃんが来るのか知っている長女は「え!?そういう事してるの!?マジか~。え~。」と気まずそうにしていた。2年生の次女は「私、お姉ちゃんになるのか~。今更、なんか嫌だな~。」と普通に嫌そうだった。

思ってたんと違う。

去年某夢の国に行くってサプライズ発表した時と随分テンションが違うじゃないの。あの時は「やった~~~~~!!!」と目を輝かせてくれてたじゃないの・・・親の報告のテンションとは裏腹に、子供たちは口々に「え~。」だの「はぁ」だの溜息交じりにリビングから出て行った。想像と違う反応に少し寂しく思ったけれども「出てきたら全て解決!」そう思う事にした。

次女の変化

それから数週間。あの日の報告は夢だったかな?と思う位に私の妊娠について2人は触れなかった。私のお腹はどんどん大きくなり周りからは「もうすぐだね!」なんて言われたりもした。・・・まだ6カ月だった。この私の備蓄肉に皆騙されていた。妊婦はお腹が減るのだ。そして周りも「2人分食べないとね!」なんて甘やかしてくれる。ごっつぁんです!!とばかりに食べに食べた結果、私のお腹は数週間で【妊婦完全体】と変化していた。もう、見た目は立派な妊婦である。この姿を私は3度目で見慣れていたが、1番戸惑っていたのは恐らく次女だった。次女は私のお腹には触らなかった。「なんだか、怖い。」そう言って少し遠くから見ていた。そんなある日の朝、次女は学校に行きたくないとベッドから降りてこなかった。

行きたくないなら行かぬが良い。しかし・・・

行きたくない理由は言わなかった。しかし「行きたくない」という確固たる意志は感じた。仕方ないので休ませる事にした。しかし、ひとつ困った事があった。「私の仕事」だ。当時の私は【蜂蜜の瓶につけるタグをつくる】という内職をしていた。妊娠初期のつわりが酷くパートを退職した私に、知人が養蜂家の方の内職を紹介してくれた。そのタグの納品日だったのだ。「仕方ない。連れてくか。」学校に行きたくない病の良い所は体はいたって元気という事。私は娘を連れて片道1時間半の納品というドライブに繰り出すことにした。


と、ここでnoteに下書きされていた文章は終わっていた。
今は2023年の夏。
小学2年生だった次女は中学2年生になった。

この日記は、ただ次女と海でシーグラスを集めて近場の足湯でのんびりしただけの1日の日記を書こうとしていた。
本当にただ、ただ普通の休日。
それでも、5年経った今でも私には忘れられない次女との思い出になった。あの日以降、次女と2人で出掛ける事も何度かあったし、学校を休みがちなのも未だに変わらないけれど、学校を休んで海に行くという特別感は大人になった私にもある種の刺激をくれた。

海は偉大なのだ。



この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?