怒らない育児で育てられた人➁

理想とされる【怒らない育児】で育てられた私が何故【怒られないために何でもやるクソ人間】に育ったか。

答えは至ってシンプルです。

【保育園で初めて先生に怒られたのが想像以上に恐怖だったから。家の外は怖いと思った。もう二度と怒られたくないし、家の外も出たくない。】

これだけ。

因みに、保育士さんから受けたお叱りはこうです。『給食は残さずたべなさい!』もしくは『ちゃんとお絵描きしなさい!』だったかな?でも、本当に些細な一言。たったこれだけ。

それでも、当時5歳だった私は深く傷付き、世の中には野菜を残したくらいで鬼みたいな顔になる人が居る事に心底震えあがりました。

その日から家の外全てが気を抜けない場所に変化して行きました。親以外は みんな鬼になる可能性がある。そうなると怖いから、鬼にさせない為に一生懸命頑張ろう。

山田ゴリザエモン(6)一世一代の大決心です。

怒られない為には【自分は悪くない】という事を証明しなくてはなりません。でも、自分は悪く無いの一点張りでは大人(むしろ鬼)達は余計に怒ってしまう。

じゃあ、誰か生贄を捧げよう!

私の代わりに怒られる人が居たら、私は絶対に怒られないもん!私では無い誰か(友達や兄弟や親)のせいにしてしまえばいいんだ!

そこから私は怒られない為に毎日の様に嘘をつく様になりました。最初は可愛い嘘でも、その嘘を正当化する為にどんどん必要の無い嘘を重ねていかなければなりません。

6歳の私はどんどん嘘の世界で生きる様になりました。そして、ある時気付くのです。

嘘の種類によっては皆から同情してもらえる事に。

あれだけ怖かった鬼達も、私が可哀想な自分を演じたら優しくなって怒らなくなる。怒られないばかりか、注目も浴びる事が出来る!

当時の私は『同情するなら金をくれ!』で一世を風靡した安達祐実よりも演技派の女優でした。もしかしたら、私の演技を見抜いていた鬼も居たかも知れません。それでも私は6歳から10歳までの4年間家でも外でも怒られる事無く暮らす事が出来ました。


さて、ここから私がどうして自分がクソ人間だと気付いたのかを書いていきたいのですが子どもの寝かしつけでもう半分夢の中なので続きは次回!

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ひなまつり明日だったわ。。。


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