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原油王になろうとして、案の定、ギャンブルで損こいた話

名古屋女装家のコジコです。

原油先物価格連動型ETF(WTI)で、しっかりと損こいた話です。今回の損失の学びとしては、データもいいけど、庶民らしく、期待した将来を信じて、ガッチリホールドをするぞ!です。

2014年のシェール革命(技術の進歩で、アメリカやカナダ、日本でも岩盤掘ることで、ガソリンなどを生成できるシェールオイルが抽出できるようになりました。)を受けて、ETFの価格は7000円から早いペースで値崩れを続け、2020年3月のコロナショック期には、1000円を下回る価格をつけました。

ちょっとだけ、原油の基礎知識

OPECプラスの追加減産の協議がまとまらず、4月以降は減産義務がなくなりました。また、じわじわっと6年かけて価格が下がっていたところに、コロナショックに伴って、シェールオイル開発企業が倒産するようになってきました。

シェールは、地中の岩盤のシェールオイルを抽出するため、ロシアやサウジの原油に比べて採掘コストが掛かります。そのため、あまりに原油価格が下がり過ぎると、シェールオイルの採算があわなくなるので、OPECプラスでは、協調して価格調整をしていたわけです。

単純化すると、シェールオイル企業が不採算で倒産し続ければ、また原油価格が吊り上げられるかも という期待があるのです。

数か月で、2倍化は堅い?

アメリカのシェールオイル業界の危機をうけて、トランプ氏がロシアとサウジに追加減産協議を持ちかけたということで、原油価格20$/バレルから50$/バレル(シェールオイルの採算とつり合うといわれる目安価格)までは、きっと短期間で上がるだろう と考えました。ETFの価格としては、およそ2倍にはなる計算です。

それで、投機と割り切っていくらか買い込みましたところ‥。なんと、1週間足らずのうちに、5月限(5月の期日に現物に換えなければならない契約)の原油先物の史上初マイナス価格が、大きなニュースとして飛び込んできて、

ざっくり計算で、買値の-70%になりました。金額を出すと、200万以上は含み損です。

ちょうど同じタイミングで、各YouTuberがこぞって原油王になるだの騒ぎ出していたので、なんだか嫌な予感はしていましたが。

4月の最安値付近で起きていたこと

振り返ると、4/28の最安値をつけた時点では、どのメディアも、スーパーコンタンゴ(期近の先物を期先のものに買い直ししていきますが、期先の方が価格が高い状態をコンタンゴといいます。差額分の負担はETF価格に反映されるので、段階的に価値が下がるという意味で、一か月以上の保有は不向きとされています。)を主な理由に、価格が持ち直すまで長期保有しても仕方ない(儲からない)ムード満載。計算上は、手放さない理由が説明できない状況でした。

あわせて、先物価格の2倍値に連動させるブル型の商品もいくらかは持っていたんですが、この商品にいたっては、3月頃に証券会社より「商品販売会社の設定した基準価格に近づいており、下回った場合は、0円(無価値)で償還するリスクを容認ください」といった内容の、持ち続けてもいいけど、販売側の都合で全額消失することを覚悟してねメールを受ける始末で、「成る程、こんな感じで先物素人ははめ込まれていくんだなぁ」と痛感したものです。

V字回復は予測できましたが、販売側都合の0円償還リスクが残ることを許容することができず、持数の1/3を、完全なる底値で投げ売りました。

今回の損失を受けて、原油先物ETFの特徴を説明するなら、原油需給の世界に、「拠点の貯蔵限界」のような人的操作可能なローカルなパラメータが出てきた時点で、インサイダーしか勝てないように設計されている商品 という表現がふさわしいかと思います。貯蔵料データの傾向を含め、商品の調査不足でした。

ちなみに、その翌日くらいには早速、原油王になるなどと言っていたYouTuberが「原油引退宣言!もう二度と手を出さないことを誓う!」とか配信してまして、タイミング的に、実に巧妙なことで面白かったです。

結論

最初にも書きましたが、-70%だろうが-99%だろうが、期待した未来を信じて、ガッチリホールドするぞ!ということを学びました。もちろん、そのためには、ギャンブルに投じる資金も、もう少し抑えるべきでした。

下手な塩漬け投資そのもの と思われる方も多いと思います。その通りですが、庶民が悪魔的市場で勝つための一つの正しい選択かと思います。まだ過半数は保有していますし、買い増すこともありませんので、もしも期待通りにコトが運んだら、またその際にお知らせしたいと思います。

最後までお読み頂き、ありがとうございました♡











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