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生命に関する謎・ニュース

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生命科学に関する面白いニュースや最新動向などをまとめています。
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#サイエンス

ノーベル賞受賞者がCRISPR-CAS9の特許取り下げ!?

2024年度ノーベル賞の発表は最短が生理学・医学賞の10月7日で、あと1週間に迫りました。 毎…

福岡 浩二
2日前
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生物の力を借りた新時代の計算革命

以前に、コンピュータの計算素子「半導体」に生物の脳細胞を埋め込んだ「半生物コンピュータ」…

福岡 浩二
3日前
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天文学的ハプニングがもたらした進化の道筋:超新星と人類の関係

以前に、天文ショーの三尺花火「超新星爆発」が生命の種を生んだという話をしました。 超新星…

福岡 浩二
5日前
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体内の警報装置:免疫システムを発動するメカニズム

アメリカのノーベル医学・生理学賞といわれる「ラスカー賞」が発表されました。 下記が今回の…

福岡 浩二
9日前
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宇宙のロマン再び!大阪万博で展示される火星隕石と生命の謎

大阪万博までいよいよ1年を切りました。 そろそろ展示物の内容が気になるところですが、宇宙…

福岡 浩二
13日前
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お尻で呼吸!?驚きの実験がイグ・ノーベル賞を受賞

毎年恒例となるノーベル賞のパロディ「イグ・ノーベル賞」が今年も発表されました。 このブロ…

福岡 浩二
2週間前
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医療の未来へ:世界初の全眼球移植への挑戦

目の角膜移植は以前から行われており、iPS細胞で作製する研究も進んでいます。1つ臨床ケースを紹介しておきます。 角膜とは、眼球最前部の透明な無血管組織で、いわゆる“黒目”の部分を被っています。この透明なシートが防波堤となって細菌などの侵入を防いでくれます。つまり、これがないと視力悪化リスクが高くなるわけです。 角膜移植自体は、他者またはiPSによる培養いずれも事例が増えてきましたが、それ以外の領域には踏み込めていません。 そんななか2023年、全眼球を移植した手術が初め

マンモスの帰還:北極に甦る古代の巨獣たち

以前に、マンモス復活を目指すベンチャー「コロッセオ」について紹介しました。 ざっくり言え…

福岡 浩二
1か月前
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脳の再生と不老の夢:ARPA-Hの野心的プログラム

以前に、ペンタゴン(米国国防総省)のR&D組織DARPA(国防高等研究計画局)をお手本にした、…

福岡 浩二
1か月前
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AIが変える未来のアンチエイジング:最新技術がもたらす9つの革新

老化防止(アンチエイジング)については、既に科学技術のメスが入り1大産業となっています。…

福岡 浩二
1か月前
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進化を忘れた生物界のチャンピオン

生物の性質を子孫に継承するのは「遺伝子」です。もう少し補足すると、二重らせん構造を持つDN…

福岡 浩二
1か月前
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AIが地球外生命探査を加速化

以前に、海底の金属塊から酸素の発生を発見した、というニュースを紹介しました。 これは地球…

福岡 浩二
1か月前
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隕石に封じ込められた高分子:地球外からの生命の材料

前回、「新星爆発」(≠超新星爆発)について、80年ぶりに観測できる話をしました。 そのなか…

福岡 浩二
1か月前
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80年ぶりの新星爆発観測チャンスが到来

天体現象として有名な1つに「超新星爆発」があります。 重い恒星がエネルギー放出後に自重崩壊する天体現象で、あまりにも激しいため目視でもみることができます。 ただし、遭遇確率は極めてレアで、地上で観測できるのは数百年に一度と見積もられています。 日本の歴史においては、11世紀平安時代の藤原定家(新古今和歌集の編纂で有名)による「明月記」で、超新星爆発が記録されています。 超新星爆発を見るのはちょっと厳しいですが、「新星爆発」なら80年ぶりに観測できる可能性が出てきました。