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何年でその企業は「卒業」できるのか?

ナレッジワーク麻野です。

退職を「卒業」と表現するのは、それまでネガティブなものと捉えられがちだった退職のイメージを変えるとても素敵な言葉の使い方だと思います。

一方で、新卒で入社した会社で人材育成投資を受けながら、その投資に対して充分なリターンを返していないタイミングの退職を「卒業」っていう風に安易に表現するのを見ると、自分と自分を取り巻く環境を俯瞰して捉えられていない未成熟さを感じます。

(退職するのは自由だし、望まない早期退職は多くの場合企業側にも多分に問題がありますが、表現にセンスがないように思えます。)

企業のマネジメントも自社ではどれくらいの期間でどれくらいの成果を出せば、人材育成投資(研修だけでなく、日々の上司の指導などあらゆるものを含む)がペイするのか、明示しても良いのかもしれません。

下記のリンクに出てくるDI堀さんの「7年働かないものは、午後で帰れ」というのは強烈。何年がラインになるかは業種や職種によって変わると思うが、ただ、こういう目安は提示しても良いかもしれません。入社式じゃなくて採用説明会で伝えた方が良いような気はしますが(笑)

https://pando.life/gl-inc/article/26869

まぁ、そんなことをしなくても、人材育成投資は組織全体で回収すればよく、ほとんどの企業で一定の確率の早期退職は織り込んでいるので、問題はないのかもしれませんが。

一方で、スタートアップとしてはこういうのを見ると、新卒採用あまりしたくないなとも思ってしまいます。

また、そういうスタートアップは新卒の人材育成コストを他企業に負担してもらって、そうした人材を採用することで成り立っている組織ということもあるので、そうした第二新卒に「私が●●を辞めて入社した理由」みたいな記事をガンガン書かせるのも品がないとも個人的には思います。

繰り返しになりますが、職業選択の自由は働く人々の最も大切な権利の一つであり、いつ、どこに転職するのも本人の自由だと思います。

ただ、自分を客観視して、品良く振る舞いたいと思います。

いずれにしろ、新規入社者の早期戦力化が実現すれば、上記のような状況に対して、企業にも個人にもプラスの影響があるはずです。

ナレッジワークでは早期戦力化も実現するようなプロダクトを開発中です。良いプロダクトが届けられるように引き続き開発に取り組んで参ります。



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