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《第12話》車いすバスケ 1/12 B-MAXを作って得た考え

ついに僕もコロナに感染してしまいました。
 
家族が発熱しコロナ陽性の診断。濃厚接触者になったので自宅待機しながらも、僕自身は100%元気だったので「ワクチン3回打ってるとやっぱり無敵!!」と思っていると木曜日あたりから喉がなんだかイガイガ。
そしてその日の夜に発熱。

次の日に発熱外来でPCR検査を受けたところやはり陽性でした。
症状は殆ど風邪と同じで2日ほどで熱も下がり今は体調も安定しています。
 
そんなこんなで少しゆっくりの時間が取れたので久しぶりにブログを書き始めました。
 

先々週、ラジオに出演させて頂きました。
パラスポーツについて1時間ずっと話す【渋谷の体育会】という番組。

元フジテレビアナウンサーの「平井理央」さん、パラスポーツエバジェンリストの 前田有香」さん、㈱エムブイピークリエイティブジャパン代表の「大海恵聖」さんのお三方とお話ししました。
去年出したカプセルトイ・松永製作所さんの「1/12 B-MAX」について興味をもって頂いたのがきっかけでお声掛け頂きました。
 
  お題は「渋谷の体育会でカプセルトイを作りたい!」

↑ ラジオが聴きたい方はこちらで聴けます ↑


どうしたらカプセルトイが作れるのか数多くのご質問を頂き、ひとつずつ説明させて頂きました。
そんなお話しの中、ガチャを作りたいと言って頂ける方々みなさんが一番躊躇してしまうのが「生産数量」の問題。

 
  痛いほどよく分かります((泣))
 

僕たちにとってもいつも受注数の壁が、「利益があるのか無いのか」を決定しています(笑)
 
せっかくやる気になっている皆さんが「40,000個かあ~」と何度も連呼されていたので、いきなりハードルを上げてしまってとても申し訳ない気持ちになりました(笑)
 

しかし改めて音源を聴いてみるとゲストの立場をわきまえず話しすぎてますね。ついついスイッチが入るとたくさん話してしまいます、反省。
たぶんお三方も「こいつよくしゃべるなあ~」と思っていたはず(泣)
 

ただ今回頂いた「1/12バスケ車について話す」という依頼は、自身や会社の在り方など考えを再確認するとても良い機会になりました。
 

平井さんにとてもいい質問をされたのですが
「そもそもソータさんはなんのためにB-MAXを作ったのか?」さらに「当事者ではない人が携わることへのスタッフや回りの反応は?」この深掘りされた質問に改めて考えさせられました。
そして僕ら企画・製作者が、しっかりとブレない答えを持ってこの商品を作ることが重要だと改めて思い起こしました。

カプセルトイ 2021年7月発売  「松永製作所 1/12 B-MAX」

なかなかラジオやインタビューで質問されない限り、改めて考え起こさないだろうなと思ったので活字にしておきます。 

まず社内全体として持っておかないといけない事は、消費者さんからネガティブな反応をもらい、その意見がごもっとであれば真摯に改善し、受け入れ、公表できる環境を持っていることだと思いました。


僕は障害のある人や世界に関わりがなく、自分に関係のない事として深く考えてきませんでした。
でもいつ自分や大切な人に障害が降りかかるか分かりません。 

B-MAX製作を通してその反響に驚きました。
社会貢献の結果、貢献が重要なのではなく、まずはマイノリティ世界に何らかの形で関わる行動をすることで、そのことについて考え、理解し、共存社会に共感して貰える人を増やす事が大切だと深く感じました。
僕らがB-MAXのカプセルトイ化した意義のひとつだと考えます。

共存社会の共感者が多いほうがマイノリティの人達も暮らしやすいですからね。 

一方、カプセルトイはプラスチック素材でカプセルも製品もできており、原価の点からなかなか代替策が打ち出せていません。
SDGsが叫ばれるなか、どうしたらカプセルトイとの親和性の持って継続的に社会に貢献できることを提案できるかをずっと考えています。  

現在、うちの会社はスタッフ同士でこのテーマについて共有理解するための話し合いを始めたばかりで、社会に貢献できることは何一つ行動できていません。

ただ考え方としては社会貢献は社員貢献の延長線上にあると思います。
経営者が一緒に働く人たちの生活について金銭的、身体的、精神的にできるだけ安定を提供したいと思うことと、会社を通して社会に同様の事を少しでも享受したいと思う気持ちは同じ線の延長上にあると思います。

自分の資産を増やす事に一番一生懸命な経営者は、社員の給料アップや環境改善に多くの経費を使おうとは思わないし、社会に関わるために会社の利益を使おうと発想しないのではとも思います。

また企業は株主が所有するものであるがゆえに、企業に労働力を提供して貰っている人達に対する責任と、商品を買って貰っている社会に対する責任が最終的に僕にあるとも思います。
企業が社会を支援する行動はワンマン独裁経営者を作らず、道を外させない経営安定の一つの手段でもあると思います。
全て自分に言い聞かせています。

自分や大切な人が障害を持った時の為にも、今のうちに世の中の人とギブアンドテイクの関係を作っておきたいと思うようになりました。 

老い先を思う年になってきたかもしれません…。


「渋谷の体育会」ガチャ、できるといいなぁ~
 
 
2022年  6月16日
 SO-TA /ソータ   安藤 こうじ(@kojiando01












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