【エッセイ】「つばきっす」を見ているとやる気が出る

　ローランドが経営しているThe Club でホストをしている涼風つばき（つばきっす）の YouTube を最近見ているのだが、なんだかものすごい。
　もともと彼はローランドと同世代で、スーパースターという店で何年も連続ナンバーワンを続けていた。だがさまざまな人に裏切られ、疲れ切り、いったんホストを辞め、海外に住んだり、ボディビルをしたりして過ごしていたらしい。
　そして3年ぶりにホストに復帰した。またすぐにナンバーワンを取れるかと思っていたが、それほど上手くは行かない。最初は少しは良かったものの、そのあと落ち込み、1年ほど経った頃には、今まで経験したことがないほど売り上げも下がってしまう。
　だが、そこからの追い込みがすごい。YouTubeを毎日更新し、毎週月曜日に YouTube ライブをやり、年末にはサスケにも出演が決まり、というわけで、破竹の勢いで動き続ける。
　そしてあれよあれよという間に売り上げが戻るだけでなく、なんとホストになってから最も高い売り上げまで記録して、お店のナンバーワンになる。
　ほんの半年ほどの間にこれほど人が変われるなんてすごい。そしてまた、人が何をやってもうまくいかない谷底のような状態にいる状態からどうやってのし上がっていくかをリアルタイムで見られる YouTube というメディアがすごい。
　つばきっすの動画を見ていると、理屈なしに、自分も頑張ろう、自分にもやれる、上手くいかないのを年齢や能力のせいにするなんてくだらない、自分の可能性をしっかり信じて、毎日を生ききるろう、と思える。こんなふうに思わせてくれたつばきっすには感謝しかない。