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マイ・ファッショナブル・ママ

街でカーネーションを見かけて「そういえば母の日か」と気付いた。
特に今年はなにもしないけど、それも親不孝かなーとか思い、せめて今日1日はお母さんについて想いを馳せてみた。

私のお母さんはちょっとだけ個性的でおもしろいので、そのことを書こうと思う。

タイトルの通り(?)私の母は服を愛してる。
今年で還暦を迎えた。

買い物で服屋さんに行くことも、コーディネートを組むのも、人に服をプレゼントするのも、おしゃれして出かけるのも大好き!

なかなかに珍しい服を大量に持っている。
馬柄のワンピース、ショッキングピンクのトレンチコート、バナナ柄のスカート…などなど
古着屋やメルカリなど、様々なところから調達しているらしいが、私は街中で見たことがないアイテムばかり。「まじどこで売ってんの?」って本気で思っている。

エプロンやネグリジェなど、普通にファッションに取り入れる。そして普通の顔してその格好でスーパーに行く🤣

道で母を見つけるとどんなに遠くてもすぐ気がつける。ド派手な年配女性は住宅街でめちゃくちゃ浮いているから(笑)

「お母さんおしゃれだねー」と言われることもあるけれど、もはや私には母がおしゃれなのか判断できない。常人の理解できるファッションセンスを超えている。

とにかく服が好きなのだ。
母よりも服が好きな人を私は見たことがない。

幼い頃からずっと服が好きで、ファッションに関わる仕事がしたかったらしい。

ただ家庭の事情や当時の社会の流れ的に、その夢は諦めた。
普通の企業に勤め、結婚し子育てをしてくれていた。

私が高校生になるまでずっと専業主婦で私や姉のお世話に徹してくれていた。
私が小さい頃から変わった服を持っていて他のお母さんより派手ではあったが、買い物に行く時間もなかっただろうし、今ほどではなかった。


それから数年経ち…
50代後半に差し掛かったぐらいで母はお洋服屋さんでパートを始めた。

🌈ファッションに関する仕事をするという、夢が叶ったのだ!🌈

アパレル店員になってからの母は、それはそれは楽しそうに仕事について話した。
今も、初めてアルバイトを始めた高校生のように(笑)嬉しそうに生き生きと話している。

常人には理解できない母の服装も、アパレル界隈の店員さまたちには評価していただけるようでいつも褒めてくれるらしい。


つい1ヶ月ほど前、私は母にこんな質問をした。

「お母さんが人生で一番楽しかったのはいつ?」

「今だね、今!」


………0秒で返事をしていた。

私は、高校生のときのあの頃かなーとか、独身のときのあの頃かなーというような返事を想定していたのでびっくりした。

還暦になっても人生をフルにエンジョイする母があまりにかっこよくて、こんな還暦になりたいと強く思った。

だから、どんなに派手で奇妙な格好をしていても、私は母自身が大好きな服を見にまとっていると誇らしくなる。
これからもどんどん奇天烈なコレクションを増やしていってほしい。

お母さん、昔は「授業参観に変な服着てこないでよ!!」とか怒ってごめんね…


そんなことを思った母の日でした💐

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