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もしトラのアジアのリスクとチャンスを考える(1)?

トランプ大統領、体調不安説が出ていますが大丈夫でしょうか?
11月になるまで全くわかりませんが、復活の可能性は現時点では五分五分であり、もう2年持ちこたえている米国の景気がさらに1年持ちこたえれば、現職には有利であり、厳しくなると、もしトラに有利になるように思えます。

率直に言えば、リスクしかない・・・・ようやくバイデン政権の4年間で取り戻した米国の信任は、またしても地に落ちる・・・、アジア太平洋経済協力枠組(IPEF)は、形骸化し、パル協定再離脱で、アジアにおける新規産業の柱になりつつあるEVにも、ブレーキ、などなどが起きることは容易に想像されます。

ただ多くのアジア諸国がドル高についていけなくなっているのは事実です。残念ながら、日本もその中に含まれてしまっていることは認めざるを得ないでしょう。

もしトラは、ドル高の是正の劇薬として、期待がじわりと高まっているように思えます。円が突出して下落してるのは事実ですが、韓国ウォンでさえ、通貨安を苦慮し始めています。

この流れを止めるのは、いわゆるMAGA(Make America Great Again)を掲げて、「過度なドル高を明確に否」とするもしトラしかない・・・という声が、ステルスであるのではないか・・・と小職はみています。

ただし、対中関税はさらに引き上げが伝えられています。このことは、米国の輸入インフレを加速させてしまい、物価高が落ち着かず、したがって、金利も下がらなく可能性もあります。そこは注意が必要です。

他方で、過度に中国と対立するかどうか・・・そこは、不透明な部分もあります。

実は、中国・香港からの資本流出は、足元では止まっています。中国本土に比べて、資本規制がないために、海外との資金流出入が自由な香港株をみると明らかに、底打ちしてます。

筆者がその背景にあるのは、欧州マネーの動きだとみています。

マネーはリスクに極めて敏感ですが、欧州の大人の対中外交姿勢は、表面的には大きな変化は見えないものの、内実は、変化があるように思えます。
この結果、マネーの中国流入につながったのではないか、これはあくまで私の仮説ですが。

もしトラは、このようなパターンのデジャブが期待はできるように思えます。しばらく、もしトラのアジアについて考えてみたいと思います。

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