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さて、クリスマスも終わり、年末年始に入りますね。
まだお仕事が残っている方が多いでしょうし、私もまだ授業を残しており、年初には、期末テストもあり、全くもってまだまだ終わってないのですが、皆様、一足早く、よいお年をお過ごしくださいませ。

来年気になるのは・・・やはり、為替になりそうです。
今日も図書館で顔見知りの学生さんに、「来年1月に日銀がゼロ金利解除したら、急激な円高になって、株価は大きく下がるんでしょうか・・・」と聞かれてしまいました。

日本においても、米国においても、アジアにおいても、為替・・・そこに振り回される1年になることは間違いなさそうです。

とりわけ、現在の円安・・・底打ちした感じはありますが、これがどうなるのか。
急激な円高に振れれば、間違いなく、日本株がバブル崩壊後の最高値更新、新NISAも追い風と鼻息荒い声は、あっという間に失速することになりかねません。

なんと言っても、円安で利益が大幅に水増しされているわけですから・・・。自動車筆頭に、株価は下落します。

企業が想定する水準は、120~150円まで、かなりばらつきがあり、円高にふれても、円安にふれても、そのレンジ内という予想ですが、正直、方向感を掴めずにいると言ってもいいでしょう。

元日銀政策審議会委員だった、ご高名な木内登英氏、ずばり、米国の金融政策次第でドル円は決まる・・・。米国の金融政策変更で円高になる!とごもっともなご意見です。かなり、説得力のある、スタンダートな見方という気がします。


他方で、もはやそうならない・・・という説も出てきています。
こちらも、ご高名な唐鎌大輔氏、海外で稼いだ収益は、もはや円転されない。ドルで稼いだ分はドルのまま。家計も円建資産を不安視、と、円は弱含むとの意見、こちらも論旨がしっかり通っています。

https://www.mof.go.jp/pri/research/conference/fy2023/junkan202311_2.pdf


私は、概ね、日米金利差で説明できると考えますので、米国が利下げをすることは確実ですので、木内氏の主張の通り過度な円安は修正されつつあると考えています。

他方で、日本は輸出大国・・・・というのは今は昔になっているのは事実です。貿易収支は、エネルギー価格が高いと赤字、下がると黒字というトントン状態なので、所得収支、つまり、海外での収益がカギを握っています。

そして、この海外での収益は、これまでは、日本に持ち帰って、研究開発など、より高付加活なことを日本国内でやる・・・そういうマインドはありましたが、現在はどうか・・・。そのマインドが希薄化している感は否めません。そうなると、わざわざ円に換える必要がなくなるという唐鎌氏の主張は説得力を持ってきます。

つまり、過度な円安は修正されるも、その後、一定レンジ内でだらだら円安が続くのではないか・・・それが私の見立てになります。

それでも、恐ろしいのは、為替は、あっという間に5円、10円動いてしまうことでしょう。もちろん、為替予約を筆頭に、ヘッジ手段は諸々ありますが、それにはヘッジコストがかかります。

また、仮に日本でマイナス金利が解除されても、その直後は、為替変動は大きくないかもしれませんが、解除で終わり・・・・ではすまないでしょう。

そもそも、日銀の目標とするインフレ率2%を加味すると、一層、金利を引き上げていかねばならなくなりますが、漸進的に慎重に行われても、その際、さまざまな弊害は出てきます。一番影響が甚大なのは、現在は多くの方が、変動金利で借りている住宅ローンです。リーマンショック後に、固定に切り替えた米国とは状況が大分違います。

ただ、この出口でもたもたすると、金融市場では狙い撃ちされることもあるので、非常に気がかかりです。そのため、予見性のある対話が必要不可欠ですが、そこには円熟の技を期待したいところです。

世界の分断、台湾、インドネシア、インド、米国などの選挙・・・などなどのグローバルイシューは非常に重要ですが、上記の通り、それ以上に、日々の為替管理が重要になりそうです。

また、アジア新興国は、どこも利下げをしたがっていますが、インフレ対応に追われている国も少なくありません。こちらは、為替が弱含むと、所得水準の低い方々の不満が低い沸点で爆発しますので、留意が必要です。

日本では、分断の勝者は米国陣営・・・そういう比較的な安易な見方に勢いがあり、安保の論客は人気が高い感じがしますが、BRICSには、サウジ、イラン、UAEなどの産油国が参画しており、こちらも波乱要因です。分断のほうは、全くもって一筋縄ではいかないというのが私の見立てで、米国が利下げしても、原油高の懸念はむしろ高まる構図ができつつありますので、留意が必要です。

無論、超猛暑だった今年に続き、エルニーニョが続いて、また猛暑なのか?気候変動は、より注目されるイシューになるのでしょう。

それでも、来年の日々のテーマは、やはり、為替。
それに付随して、金利と株価。新NISAスタートもあり、非常にマーケットへの関心が高まる1年となる気がします。

そしてそのことは、大変、勉強になるのではないでしょうか。
金融リテラシーを高め、国際金融を肌感覚で学べる1年ともいえそうです。

おまけ・・・

さて、今年の事件簿。
その① 箸なし事件

話のスケールは、ずっと小さくなって、地味です・・・。
ですが、地味に、小さなハードルを乗り越えることも大事ですw・・・。

先週は、新幹線の中でお弁当を食べようとして、持参の袋に空いていたちょっとした隙間から、まさかの箸が落ちてしまっておりまして、お弁当をどう食べるか思案しました。新幹線、ワゴン車販売の終了・・・やっぱり、地味に痛い・・・ですねw

この手法で助かりました!

こんなに上手に細い箸はできず、
少々、太めになってしまいましたが、紙箸、十分使えました!!

その② カメムシ事件

夏には、どこから侵入したのか虫の来襲を受けまして、かなぶんだろうと思っていたら、どうも一回り二回り小さく、一体・・・その正体は・・・・同じく緑系、と思ったら、今年局地的に大発生が話題となったカメムシでした!!

明るくしてもなかなか、カメムシを見つけられず、
やむなく、ベランダに、スマホライトを照らし、カメムシがライトに向かうのを見届け、なんとか、眠りについたこともありました。

来年も、知恵と工夫で小さな案件をコツコツ乗り越えていきたいものです!!繰り返しになりますが、皆様、よいお年をお過ごしください。



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