基本方針

本年は、「伝統的酒造り」のユネスコ無形文化遺産提案の審議、決定が行われる年である。本会は「日本酒造組合中央会」、「日本酒造杜氏組合連合会」等と連携して、「伝統的酒造り」のわざの継承等の調査・研究及び認知度向上のための広報・啓発活動など、伝統と文化の一層の発展のための取組を実施する。

1. 技術継承

(1) 日本の伝統的なこうじ菌を使った酒造り技術の継承・発展のため、日本酒造組合中央会、日本酒造杜氏組合連合会、(公財)日本醸造協会、(独)酒類総合研究所、国税庁及び文化庁等と意見交換会を開催する。

2. 調査・研究

(1) 文化庁の重要無形文化財等伝承事業を活用し、ベテラン杜氏(元杜氏を含む)が有する伝統的酒造り技術に関する聞き書き調査を行う。

(2) 酒造りに使用する器具等を含めた情報の収集・関係者の交流・意見交換を行う。

3. 広報・啓発

(1) ユネスコ無形文化遺産登録に向けた国税庁、文化庁等と連携した「伝統的酒造り」の魅力や価値を発信する取組を行う。また、登録後の情報発信についても連携して実施する。

(2) こうじ及びこうじ菌に関する正しい知識やその有用性についてわかりやすい情報発信を行う。

(3) 日本酒フェア、地方イベント、蔵開きなどの機会を通じて会員による PR を行う。

(4) 会員及び一般に向けポスター、タペストリー、リーフレット、WEB、SNS を活用した普及・啓発活動を行う。

(5) 発酵に関心のある者に対して「伝統的酒造り」に関する会員講師の派遣やワークショップを行う。

4.その他

(1) 当会の目的に賛同する大学、企業、学会との交流・連携を行う。


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