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心田を耕す

二宮尊徳の有名な言葉に「心田を耕す」というものがあります。

”私たちが生きている世界のあらゆる荒廃は全て、心が枯れていたり廃れていたりすることに起因する”

だから、"心の田んぼを耕す”必要がある。
と、二宮尊徳は言います。

ビジネスにおいても同じことが言えます。会社の荒廃はほぼすべて社長や社員の"心の荒廃"に起因します。

その荒廃を防ぐためには、社長や社員の"心の田んぼを耕す"必要があるのです。

田んぼは、何もしないで田んぼの状態であるわけではありません。田んぼがちゃんと田んぼであるのは、人の手で「手入れ」を行っているからです。手入れを怠るとすぐに土地は荒れやせ細っていきます。土地を耕して、日々様々な方法で手入れをすることで、元気な土壌を作ることができ、その土壌が栄養分豊富な作物を育ててくれるのです。

私たちは日々テレビのニュースやインターネット、SNSなどで様々なネガティブな情報に囲まれており、何もしなければ"心の田んぼ"は雑草が生え荒れてしまいます。

では、
どのようにして"心の田んぼ"を耕すのか、
どのようにして心を手入れするのか。

いろいろな方法があると思いますが、ビジネスの場合は立ち戻るべきはやはり「経営理念」です。社長や社員の心に栄養を与え、モチベーション高く仕事をするために、経営理念に立ち返ることが大切です。

この会社は何のために存在するのか?
この会社はどのように社会にお役に立つ存在なのか?
私たちはなぜ働いているのか?
私たちは何のために生きているのか?
なぜ、この仕事をするのか?
なぜ、ここまでやるのか?

ここで大切なのは「手入れ」をするということ。壊れた状態になってから直すのは「修理」ですし、荒れた状態になってからは「整理」であり「手入れ」とは違います。
「手入れ」とは、何かが起きたら対応するという「フォロー」ではなく、常に主体的で積極的な姿勢を言います。

日々短い時間でも経営理念に立ち返り、自社の存在意義や私たちが働く理由を再認識することで、社長や社員の"心の田んぼ"を「手入れ」し、トラブルのない元気な会社を維持することを可能にしていきます。


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