MotionBoardで年度を扱う
例えば、売上の情報をダッシュボードに表示するときに、表示期間はどうしていますか?
年度単位で考えている会社がほとんどだと思いますので、売上の情報も年度単位で表示したくなりませんか?
そんな時に役立つテクニックをご紹介します。
この仕掛けは一度設定するとずっと使えますので便利です。
年度のデータを準備する
Excelで年度データを作成する
まずは、Excelで年度のデータを準備します。
日付と年度を以下のように必要な期間だけ準備します。
これを簡単に作るには以下のようにします。
・日付の最初は、管理したい年度の開始日を直接入力
・日付の次月分(A3)は=DATE(YEAR(A2),MONTH(A2)+1),1)とし、それ以降(A4以降)は必要な年度数分コピー
・年度(B2)には、=DATE(EDATE(A2, -6))とし、それ以降(B3)は必要年数分をコピー(年度が7月開始なので-6。4月開始なら-3)
年度ファイルをMotionBoardにアップロードする
作成した年度ファイルをMotionBoardの共有アイテムにアップロードします。
MotionBoardの右上の管理-共有アイテムを実行します。
何かのボードが編集でないと表示されないメニューですので、ご注意ください。
共有アイテム管理のCSV/Excelを選択し、作成したExcelファイルをアップロードします。
データストレージに登録する
これは必ずやる必要はありませんが、データをデータストレージで管理するようにすると決めておいた方が楽なので、年度データもデータストレージで管理するようにします。
年度データ程度だとパフォーマンスに影響は出ませんが、売上明細レベルになると、データストレージにアップロードした方が圧倒的に高速で動作します。
MotionBoardの管理-格納データ管理-データストレージ管理を実行します。
参照パスに共有アイテムに登録したExcelファイルを選択します。
最大履歴数を1、繰り返しタイプは実行しない(手動で登録)を選択します。
設定ができたら、データを登録します。年度の▶をクリックします。
共有データストレージを準備する
年度のデータストレージを2種類作ります。
一つは年度、もう一つは今年度です。
年度のデータソースを準備する
MotionBoardの共有アイテム管理を実行します。
データソースタブを選択して、新規作成を実行します。
データソースに、DataStorageの年度を選択します。
今年度のデータソースを準備する
年度の初期表示を今年度にするために、今年度のデータソースを準備します。
データソースに、DataStorageの年度を選択します。
検索ボタンをクリックして検索条件を設定します。
日付を検索項目に追加して、検索条件を以下のように設定します。
・検索値の指定方法 ・・・ 単一入力
・比較条件 ・・・ 等しい
・検索候補値 ・・・ 直接入力
・値 ・・・ ${THISMONTHS}
${THISMONTHS}はMotionBoardに定義済みの変数で、今月の最初の日付になります。
設定し、データソースエディタの明細表を確認すると、年度データの今月分だけのデータが表示されていることが分かります。
ボード上に配置する
ボード上に、今年度、年度を配置します。
使うのはコンボボックスです。
今年度コンボボックスを配置する
コンボボックスを選択して、適当なところに配置します。
アイテムプロパティで以下のように設定します。
・名前 ・・・ 今年度
・反映するシステム変数 ・・・ 今年度
・候補値 ・・・ 他データソース定義項目の値
・他のデータソース定義 ・・・ 共有アイテムとして作成した今年度データソース
・他のデータソース定義に設定された検索を実行した結果を利用する ・・・ チェック(←重要)
・項目名 ・・・ 年度
・初期値 ・・・ !top(←重要)
これで今年度が表示されます。
年度コンボボックスを配置する
ほぼ同じ方法で、年度コンボボックスを配置します。
・名前 ・・・ 年度
・反映するシステム変数 ・・・ 年度
・候補値 ・・・ 他データソース定義項目の値
・他のデータソース定義 ・・・ 共有アイテムとして作成した年度データソース
・項目名 ・・・ 年度
・初期値 ・・・ ${今年度}(←重要)
これで、今年度が選択された状態で、年度一覧を表示できます。
年度という変数に、選択した年度が設定されますので、他のアイテムで検索条件を設定するときに、${年度}と設定します。
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