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通貨強弱を瞬時に判断できるようになろう

 通貨強弱を見るために、「Currency Strength」を使っている人が多いと思います。
このサイトはとても便利で、リアルタイムで今どの通貨が他よりも買われているのか、どの通貨が他よりも売られているのかを知ることが出来ます。

しかしデイトレでもスキャルピングでも、
複数のチャートから通貨強弱を瞬時に判断する能力が大事になってきます。

問:ポンドドルを取引する際に、どの通貨ペアのチャートをみるのが良いでしょうか?

まずポンドドルのチャートを見ました。(2020年12月7日近辺の過去チャートを参考にしています)


現在は日足は上昇チャネルを作り、今は押し目を作っている最中のようです。
4時間足で引いたトレンドライン付近(日足上昇チャネルの下限あたり)で買いたいと考えました。

では次に何をするか?

ユーロポンドをまずチェックします。


ユーロポンドも日足で綺麗な上昇トレンドをつくって上がっています。

4時間足も綺麗な上昇トレンドです。
もしユーロポンドが上昇トレンドで上がり続けているのならば、ポンド買いの優位性はそれだけで低くなります。
しかしユーロポンドだけが上がっているというだけで「ポンドドル売り」と判断してはいけません。
理由は「ドルがめちゃくちゃ売られているかもしれないから」です。
ユロポンが上がっていても、急激なドル売りによってドル円がめちゃくちゃ下がっている時、ポンドドル売りという判断はできませんよね。

ですので、次にドル円をチェックしてみます。


ドル円は日足ではレンジ相場ですが、緩やかな上昇トレンド(4時間足で上昇トレンドラインが引ける)を作っており、前回高値を更新できるかどうかという局面でした。
ただ、ドル円は日足の同じラインで何度も叩かれています。
ここで「ドル円がまた叩かれた場合、ポンドドル売りが不利になる」
ということを考えます。
ですがもちろん上にブレイクした場合の時のことも頭にいれておきます。
ドル円が上抜けしてユロポンも上昇トレンドが続くとなると、ポンドドル売りの優位性がかなり高くなります。
もしここでドル円が上抜けできずヨコヨコしていて、ユーロ買いポンド売りが急速に進んだ場合はポンドドル売りで良いと思います。

余裕がある人はドル円以外のクロス円も見てみてください。
クロス円全般が上がっている場合は「円売り」が強いと判断できるので、
ドル主導で動いていないということがわかります。
逆にクロス円全般が下がってきている場合、「円買い」相場に振れてきているということです。
(頭がこんがらがる人は飛ばして次に進んでください)


ドル円をチェックしたら、最後はユーロドルをチェックしてみてください。



ポンドドルとチャートを比べてみて、「ユーロドルのほうがポンドドルより上がっている」と判断できる場合、それだけでポンド売りの優位性も判断できます。


以上をまとめると、
 ユーロ>>>ポンド>ドル
と判断することができます。


よって、ポンドドル「買い」という判断はまだ早いということです。
ポンドドルを買うなら
ポンド>ユーロかつポンド>ドル
の状態が最適です。

ポンドドル売りの優位性が高い相場
・ユロポンが上がり続けている。(上昇トレンド)
・ドル円も上がり続けている。
・ドル円以外のクロス円がドル円よりも上がっていない。
・ユーロドルよりもポンドドルの方が下がっている。


ポンドドル買いの優位性が高い相場
・ユロポンが下がり続けている。(下降トレンド)
・ドル円も下がり続けている。
・ドル円以外のクロス円がドル円よりも下がっていない。
・ユーロドルよりもポンドドルの方が上がっている。

重要なことは「どの通貨が主役になっているのか」ということを知ることです。
ドルが主役なのか、円が主役なのか
ポンドが主役なのか、ユーロが主役なのか
(今回はオセアニア通貨を入れるとごちゃごちゃになるのでオセアニアは入れてません)

それを瞬時に判断できるトレーダーにならなければなりません。

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