日記 2023年1月29日

 昼過ぎに妻をバイトに見送り、読書。書評を一本書く。本当は読んだ本全てに自分なりの感想などを書きたいものだ。その後、少しだけ仕事をして、『百年の孤独』の続きを読む。時間がかかりすぎている。読書のペースを上げないと。読みたい本が山のようにある。

 日が暮れ外に出たくなり、自転車に乗って西荻窪へ。最近よく行くシェア音楽棚tentへ。途中からバイトを終えた妻と合流。欲しいレコードが多々あるも、ハーパース・ビザールとトッド・ラングレンを購入。

 僕はジャケを含めてこのアルバムが大好きなのだ。

 ラーメンが食べたくなり、久しぶりにコタンへ。味噌ラーメンを食べる。懐かしい味。店内のたわんだ本棚には、ボロボロの漫画がぎゅうぎゅうに並んでいる。手に取るのを躊躇するほど、油か何かで汚れている。僕はこのお店が好きだ。熱々のラーメンを食べた後に、冷たい風を浴びながら自転車で帰るのは、気持ちいい。

 また、汚いラーメン屋で普通のラーメンが食べたい。それだけで楽しい気分になれる。本棚にある美味しんぼを読んで、ラーメンが来るのを待つ。隣の席では、カップルがビールを飲みながら餃子をつつき、奥の席ではラーメンを食べ終わり汁まで全部飲んだおっさんが新聞を広げている。自分がその風景の中にいるということが、嬉しくなる。

 少しだけ憂鬱な気分だったけれど、俳句の本を開き、持ち直す。喜多青子の危うい美しさに助けられる。

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