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幸せな職員室の作り方

先日、Twitterのスペースにてのぶさん「幸せな職員室の作り方」についてお話ししました。

私が初スペースということもあり、かなり緊張しましたが、のぶさんが丁寧に私の話を聞いてくださりました。
そのおかげで、スムーズにお話をすることができました。
のぶさん、ありがとうございました!

しかし、30分という短い時間の中で私が考えていることの全ては話せませんでした。
そのため、記事にしてまとめたいと思います。

感情的になってしまう
職員室の居心地が悪い
人間関係がうまくいっていない
先輩や同僚に不満を持っている
もっと楽しく働きたい

こんな方はぜひ参考にしてください!

幸せな職員室とは

私が考える幸せな職員室はこんな職員室のことです。

①若手が生き生きしていること
②いつでも失敗を報告(相談)できる
③気軽に反対意見を言える
④良いことも悪いこともどんどん共有できる
⑤みんなで協力できる

これは現在の私の価値観ですので、これからも変わっていくかもしれません。
しかし、核となる部分は変わらない気がします。

これらを実現するために、変わったことをする必要はありません。
これを読んでいる皆さんも実践できる内容だと思います。
ぜひチャレンジしてみてください!

立って話を聞く

放課後の職員室で仕事をしていたら、後輩から相談を受けることがあります。
そんな時、忙しいからといってキーボードをカタカタしながら話を聞いていませんか?

早く仕事を終わらせたいことはよくわかります。
しかし、後輩からするときちんと聞いてもらえなかったという印象が残ります。
また、先輩は忙しそうだという印象を持たれます。

そんな印象を持たれてしまうと、後輩は次から相談するのを躊躇うようになるでしょう。
気軽に相談できる人がいないと若手の先生はしんどいはずです。

私は必ず後輩が相手でも、立って話を聞くようにしています。
立たなくても、最低限いまの作業を止めて後輩の方に体を向けて聞きます。

いつでも相談できる先輩がいることは、若手の先生にとって安心材料になるはずです。

未来を共に考える姿勢

これだけ多忙な仕事に加え、個別に配慮した指導が求められる現在、ミスなく仕事をしろという方が至難の業です。

そんな中、失敗をしたり期限に遅れたりすることもあります。
しなければいけない仕事を忘れてしまう時もあります。

そんな時、そんな失敗の報告を受けたらどうしますか?
怒りたくなる気持ちはわかります。

しかし、私はこれからどう解決するかを一緒に考えます。
なんなら「その仕事、一緒にやるよ!」と声をかけます。

過去のことはもう変えられません。
変わらない事実にいくら焦点を当てても、問題は解決できませんよね。

大切なのは、これからどうするのか。
どんな方法ならその先生がまた頑張ろうと思えるのかを一緒に考えます。

そうすることで今後、失敗が起きた時に報告するハードルが下がります。
そのおかげで、まだ小さい失敗の段階で報告してくれるようになり、結果的に大きな失敗を防げます。

苦手な人の中に入ってみる

教師といえど、我々も人間です。
同じ職員室で働いていても苦手な人はいます。

考え方が合わない人もいれば、嫌味を言ってくる人もいます。
そんな人とはもう関わりたくない!と思っても、転勤でもしない限り一緒に働かなくてはいけません。

そんな時は一旦、なぜその人が苦手なのかを考えます。
そしてその人の気持ちになって、どんな気持ちなのかを考えてみます。

「考え方が合わない」

考え方は人それぞれです。
自分が絶対に正しいという保証はありません。

では、その人の中に入ってみましょう。
なぜその人はそんな考え方をするのでしょうか?
なぜそのやり方にこだわるのでしょうか?
どんな目的を持っているのでしょうか?

もしかしたら、ゴールは同じなのかもしれません。
そう思うと、見え方が変わってきます。

もし、ゴールが違う場合でも構いません。
その人の達成したいゴールに協力すれば良いのです。

「嫌味を言われた」

私も何度も経験したことがあります。
しかし、そこで嫌味を言い返したところで何も変わりません。
むしろ状況は悪化するのみです。

私も過去に嫌味を言ったことがあります。
しかし、言った後すぐに後悔してきました。
怒りの感情に支配され、自分の理性で止められませんでした。
恥ずかしい過去です。

では、今私に嫌味を言ったその人はどうでしょう?
その一言がその人の全てでしょうか?
家に帰ってから「嫌な言い方をしてしまったな」と思っているかもしれません。

その人の一部分だけでその人の全てを決める必要はありません。

後輩に弱みを見せる

歳をとるほど、失敗を見せるのが怖くなります。
しかし、完璧な先輩よりも弱みを見せてくれる先輩の方が相談しやすいのです。

「誰にでも失敗はある」というメッセージにもなります。
失敗に対する恐怖も和らぎ、後輩のチャレンジのハードルを下げることもできます。

普段話さない先生と雑談する

これも意外と大切です。
雑談は時間の無駄だと思われがちですが、信頼関係を築くには大切なコミュニケーションです。
意外とそんな少しの雑談から共通点が見つかるかもしれません。
その人が抱えている悩みがわかるかもしれません。

いろんな人と話せる方が、自分が困ったときも助けてもらえるかもしれません。
あまり話したことない先生と少しだけ雑談してみませんか?

「〜らしい」は基本信じない

これは生徒の揉め事の原因としてよくあるやつです。
「Aくんが○○って言ってたらしい」
「本当に?Aくん最低!」
的なやつです。

「〜らしい」という言葉ほど信用してはいけないものはありません。
ですが、悲しいことに職員室でもこの言葉を聞くことがあります。

「A先生が○○って言ってたらしいよ」
「あの学年○○らしいよ」

こんな話は基本、「そうなんですね!」と聞くだけ聞いて半信半疑で終わります。
自分で見聞きしていない内容を信じてしまうと、勝手にその人に対しフィルターがかかります。
一度かかったフィルターは外すのが難しくなります。
その人のいい部分を見れなくなってしまいます。

そのため「〜らしい」は基本的に信用しません。

常に感謝の心

もはやこれに尽きると思います。
今の自分がいるのも、自分が仕事ができているのも全て誰かのおかげなんです。
自分一人にできることなんてちっぽけなことです。

イライラしている時や感情的になりそうな時ほど、感謝の心を思い出すようにしています。
最初は訓練のように、「よし、今から感謝の時間だ!」と人のいいところを探す時間を作っていました。

「ありがとう」と口に出して言いましょう。
遅くなっても構いません。
「あの時のあれ、ありがとうございました」でもいいんです。

言われて嫌な人は絶対にいませんし、言って損することは何もありません。
相手が自分に感謝していないとしても関係ありません。

自分から感謝の心を持って人と接するだけでいいんです。
負の感情で生きていくことはしんどいのです。

最後に

ここに書いたことは誰でもできることです。
あとは「やろう」と決意して行動するかどうかです。

明日からの1週間で何か一つでもやってみてださい!
そして、コメントで教えてください!

Twitterのコメントでも構いません。

日本に1つでも多く「幸せな職員室」ができますように。




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