福丸光詩 Koji Fukumaru
明治時代を代表する基督者・伝道者・聖書学者・文学者である内村鑑三(1869-1930)の短い著作の数々を、全文ないし抜粋にて紹介すると同時に、投稿者のちょっとした感想と芸術についての私見を添えてみるシリーズです。
今回は内村鑑三の著作の中でも僕が特に感銘を受けた「日本国の大困難」を取り上げてみます。これを執筆した当時(明治36年)の日本という国を、気持ちの良いほどバッサリ斬…
イントロダクション〈はじめに〉 これは投稿者が内村鑑三の著作を読む中で、個人的に感銘を受けたものを簡単な感想を添えつつ紹介してみたい、という動機による投稿です…
イントロダクション〈はじめに〉 これは投稿者が筑摩書房発行「近代日本思想体系」の第6巻「内村鑑三集」を読む中で、個人的に感銘を受けた内村鑑三の著作を簡単な感想を…
2021年7月3日 03:04
今回は内村鑑三の著作の中でも僕が特に感銘を受けた「日本国の大困難」を取り上げてみます。これを執筆した当時(明治36年)の日本という国を、気持ちの良いほどバッサリ斬ってくれる文章がまさに痛快でありまして、彼の幅広い知識と優れた直感力には感心するばかりです。 これを読まれた方がどう思うかは分かりません、少し行き過ぎだと感じる所もあるかも知れません。しかし、何れにしても日本人にとって本質的な問題のひ
2021年6月10日 17:05
イントロダクション〈はじめに〉 これは投稿者が内村鑑三の著作を読む中で、個人的に感銘を受けたものを簡単な感想を添えつつ紹介してみたい、という動機による投稿です。 今回は「地位の満足」を取り上げてみます。人は誰でも将来の夢を持ったり、いつか自分の天職を得たいと願い求めますが、必ずしも理想通りにいかない現実に思い悩むことがあるかも知れません。そんな人(僕?)にむけて内村鑑三は聖書を通して励ましのメ
2021年6月2日 15:02
イントロダクション〈はじめに〉 これは投稿者が筑摩書房発行「近代日本思想体系」の第6巻「内村鑑三集」を読む中で、個人的に感銘を受けた内村鑑三の著作を簡単な感想を添えつつ紹介してみたい、という動機による投稿です。第2回目は、前回の「信者の娯楽」で出てきた神の創造というテーマに少しだけ関連した著作「近代人」を取り上げてみようと思います。前回の反省を活かして、本文はとても短く読みやすい、しかし内容の切
2021年5月25日 02:59
イントロダクション〈はじめに〉 これは投稿者が筑摩書房発行「近代日本思想体系」の第6巻「内村鑑三集」を読む中で、個人的に感銘を受けた内村鑑三の著作を簡単な感想を添えつつ紹介してみたい、という動機による投稿です。一応シリーズ化を予定していまして、第1回目は「信者の娯楽」と題された著作を取り上げます。〈内村鑑三について〉 内村鑑三(1861〜1930)は明治時代を代表する基督者・伝道者・聖書学