内村鑑三を読む:第4回「日本国の大困難」
今回は内村鑑三の著作の中でも僕が特に感銘を受けた「日本国の大困難」を取り上げてみます。これを執筆した当時(明治36年)の日本という国を、気持ちの良いほどバッサリ斬ってくれる文章がまさに痛快でありまして、彼の幅広い知識と優れた直感力には感心するばかりです。
これを読まれた方がどう思うかは分かりません、少し行き過ぎだと感じる所もあるかも知れません。しかし、何れにしても日本人にとって本質的な問題のひとつである事は間違いありません。現代の日本の状況をみても、あらゆる点において大い