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コロナ時期での通販サイトの立ち上げ方

当初、5月6日までの外出自粛期間が更に5月末まで延長になってしまいましたね。これにより事業の方向性などを更に考える必要が出てきそうです。今回は弊社の通販サイトの立ち上げプロセスが皆様の参考になればと思いnoteを更新します。

前提条件整理

弊社は東京都大田区にある業務用卸に特化している製麺業者となります。創業62年で社員数が35名、BtoB販路の売上比率がほぼ100%となっております。

私は3代目候補として2018年1月に入社しており、製造部門以外すべてを担当しております。前職はITベンチャーにて総合職として「広告」の領域を専門として仕事をしておりました。そのため、通販という領域に知見はあったものの、デザインやライティング、エンジニアリングについてはまったくの素人です。

また、入社当時からオンラインショップを立ち上げたいと社内提案したものの、社長である父から「通販はやらない!顔が見えないお客さんに販売はしない」という昔ながらの考えに阻まれ、まったくもってスタートできませんでした。社内についても基本は製造担当と営業・事務のチームで成り立っているため、オンラインショップへ知見がある人はいませんでした。

まとめると、「自分自身にスペシャリスト的なスキルはない」「BtoBの売上が100%」「社長の方針として通販はやらない」という前提条件でした。

しかし、コロナ影響により売上が激減してオンラインショップしか伸ばせる手段がないと思い、3月末から注力しているという状況です。

前置きが長くなってしまいましたが、ここからオンラインショップの立ち上げ方を書ければと。

誰がやるか

通販サイトを始めるには誰が担当するかが一番重要です。経営者or自分自身がサービス責任者として担当することをおすすめします。通販サイトも立派な新規事業なので、意思決定して行動できる人が担当しましょう。

どのサービスを使って始めるか

オンラインショップを立ち上げるには、「システム会社等の外部に依頼してサイトを作る」「オープンソースシステムを使って自分で作る」「ASPを使って自分で簡単に作る」の3種類から選ぶ形となります。もちろんそれぞれ、メリットデメリットがあると思います。昔に比べてる外部業者に依頼しなくてもサイト立ち上げも可能になってきました。

自分としてはミニマムにスタートすることが大事だと考えているので「ASPサービス」を使って立ち上げることをオススメします。(エンジニアリング技術がある人は「EC CUBE×カートシステム」でゴリゴリ運用するなどもありかと思います!)

現在オススメできるASPサービスとは下記3つかなと。

STORES」「BASE」「Shopify

どれも素晴らしいサービスだと思います。自分が考えるそれぞれサービスの特徴をまとめます。

STORES:ストアーズ・ドット・ジェーピー株式会社が運営するサービス。無料でスタートできるのが嬉しい。テンプレートを選んで、写真追加してポチポチ操作するだけで開設可能。手数料については無料版(月額0円、売上手数料5%)、有料版(月額1,980円、売上手数料3.6%)だけ。売上が月20万円くらいまでは無料版でスタート。それを超えてくる場合は有料に変更などでいいかなと。デメリットとしてはCSSをいじったりできないので、超本格的通販サイトだったり独自デザインのサイトを作りたい人には少し不向きかな。

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BASE: BASE株式会社が運営するサービス。90万ショップ開設もこえ国内最大サービス。STORESと同じくテンプレートを選んで写真追加してポチポチ操作するだけで開設可能。手数料は売上手数料3.6%+都度40円だけ。Apps機能で外部サービスとの連携やデザイン編集などもできて機能はかなり充実しています。

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Shopify:日本法人はShopify Japan 株式会社が運営。本社はカナダの会社です。世界最大規模を誇るショップ開設数を誇り、利用者はかなり多いです。手数料は月額29ドル〜+売上手数料3.4%程度です。プランであったり決済方法によって少し違います。海外サービスということで少しわかりづらい部分はあれど、自由度が圧倒的に高い。やりたいことはなんでもできる。少しスキルがある方であればshopifyもおすすめです。

shopify_ロゴ

結論自分はスキルなかったのでSTORESてにショップ開設しました。初心者であれば「STORES」「BASE」、中級者であれば「Shopify」がいいかなと個人的には思います。(※私個人の意見です。)

開設するにあたり必要なモノはなにがあるか

弊社は「食」販売の通販サイトなので業態によって少し変わってくるかもしれません。

ざっくり必要なものは「写真」「ダンボール」「免許」があれば開始できるかなと。

写真:写真はキレイに撮れば撮るほどユーザーさんとしては商品のイメージがしやすく、納得度をもって購入してくれると思います。今だと一眼レフがなくてもiPhoneなどのスマホでもかなりキレイに撮影できるかと。商品の表面、裏面など複数撮影しましょう。

自分は下記のようなLEDライト付きのボックスを使って撮影しています。明るさ調整などできて便利です。Amazonで購入しました。

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ダンボール:通販やるにおいてはダンボールは必須。デザインセンスのあるダンボールも作りたかったが、お金がないので無地ダンボールを弊社は利用。サイズは60,80サイズなどで値段が変わってくるので売りたいもののサイズにあわせて用意しましょう。

自分はダンボールワンという通販サイトで購入しました。規定サイズだけでなくオリジナルサイズもあるので、寸法をはかればオリジナルサイズも作れます。弊社は麺のサイズにあわせて作りました。

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免許:案外、免許周りが複雑だったりしますので、食品の場合は一度、管轄の保健所に相談すると良いと思います。区や県によって判断基準も異なりますので、一概にはいえません。

弊社の場合はですと、「めん類製造免許」を元々持っていたので、それ以外の必要免許も申請しました。

※食料品販売の場合は、原材料表記や内容量、保存方法、消費期限or賞味期限などが必要になってきます。

社内整備をどうするか

最後に社内整備に関してです。ここはあんまり参考にならないかもですが、自分は見切り発車ではじめました。もちろん理想は社内フロー整えて、マニュアル作ってなどが必要だとは思いますが。。。。下記の2つの理由で今回は見切り発車でスタートしました。

1点目は自分のビジネスの進め方が60~70点くらいでスタートして改善しながら進める。というやり方な点。2点目コロナ影響が大きすぎて少しでも売上作れないと社員の雇用を守れなくなる可能性が出てきそうだったという2点です。

そのため見切り発車でもいいので、リリースして少しでも売上を作り、社内の雰囲気としてポジティブな要素を持ってここれればと思っています。開設編だけでここまでがっつり書いてしまいました。

コロナ影響でぶっちゃけマイナスが大きすぎて、通販サイトを立ち上げたからといってすべてうまくいくわけではもちろんないですが、今の状況を悲観するだけでは何も前に進まないので少しでも前に進みましょう。動けば何かしら道は開けると思います。

少しでも参考になれば幸いです。書ききれなかったこともたくさんあるので、気になることがあればTwitterでもなんでも連絡ください。自分がわかる範囲で答えます!

下記だけ宣伝です。外出自粛期間で麺を食べたくなったら是非。生麺美味しいですよ!

丸山製麺オンラインショップ

株式会社丸山製麺 丸山 晃司




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