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ホテルの「荷物預かり問題」とセルフクローク


こんにちは、コジャです。
今回はホテル業界の課題の1つ、「荷物預かり問題」について、セルフクロークの可能性も含めて考察してみたいと 思います。


⚫︎とにかく収納スペースが足りない

ホテルにとって宿泊客の荷物預かりは深刻な問題の1つです。特にチェックイン前やチェックアウト後の時間帯、フロントには大量の荷物が積み上がることも。

ロビーが荷物のためのスペースになってしまうあるある


これは単に見た目の問題だけでなく、スタッフの動線を妨げたり、セキュリティ上の懸念にもつながります。また、狭小な都市型ホテルでは貴重なスペースを占有してしまうことも...

⚫︎荷物預かりサービスの現状

荷物預かりサービスは多くのホテルで提供されている一般的なサービスです。しかし、その運用方法や料金体系は国や地域、ホテルのグレードによって異なりますが基本的には例えば、無料で提供するホテルが大半でしょう。

このサービスは宿泊客にとって便利な一方で、ホテル側には人的・空間的リソースの負担がかかります。この課題をどう解決するか、業界問題と言っても過言ではないですよね。

⚫︎人手不足時代、運営効率UPの観点から

昨今の人手不足は、ホテル業界にも大きな影響を与えています。フロントスタッフの負担を軽減し、より効率的な運営を目指す上で、荷物預かりの方法を見直すことは重要なポイント。

ここで注目したいのが「セルフクローク」の導入。宿泊客自身が荷物を預け入れ、取り出せるシステムを整備することで、多少なりともスタッフの負担軽減にはなる。

そこで大切なのは、単なる「ロッカー」ではなく、ホテルの内装デザインと調和した「クロークスペース」として設計すること。

適切なデザイン配慮があれば、ホテルの雰囲気を損なうことなく機能的なスペースを作り出せる可能性はあります。(広さはなかなかどうしようも無いけど...)

⚫︎セルフクロークの事例

 ▼1. moxy 大阪本町

moxyブランドらしい遊び心とカラフルさを取り入れたセルフロッカー。ホテルの内装デザインとの一体感が目指された例。

注目すべきは、使い方を説明するサインです。手書きのデザインを採用することで、カジュアルさを表現しています。これにより、機能的な設備であるロッカーも、ホテルの細やかなサービスの一環として感じられるでしょう。

 ▼2. プリンススマートイン

スマートホテルの雰囲気に合わせたセルフロッカー。

恵比寿においては二次元コードをかざしての利用も可能。この方式は、スマートホテルのコンセプトと見事にマッチしており、テクノロジーを活用した効率的なサービスという印象を強めてますね。

注目すべきは、セルフサービスであることのネガティブな印象を、ホテルの世界観とともに巧みに解消している点。

スマートホテルというコンセプトと合致させることで、「自分で荷物を預ける」という行為自体が、先進的で効率的なサービスの一環として受け入れられやすくなっています。これにより、セルフであることの違和感が低減されるかもしれません。

 ▼3.タビノス浜松町

こちらは訪れたことはまだ無いのですが、セルフクロークで有名なホテル。ICカード連携は嬉しいですよねー。デザイン性も良し。

(公式HPより抜粋)


今後、ホテル業界がより効率的で快適な宿泊体験を提供していく上で、セルフクロークの導入は1つの有効な選択肢になりそうです。

インバウンド率とロッカースペースの関係性や、荷物ケースのサイズとか分析しても楽しそう...

皆さんは他に良いセルフロッカーの事例をご存知ですか? あれば是非コメントで教えてくだだけると嬉しいです。

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