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㊗️「おひとりホテルガイド」出版! → " おひとりとホテル"について考えてみた

こんにちは。コジャです。
昨日新しいホテル本が出版されました…!ホテル界隈の方は要チェック。

おひとりホテルガイド
まろ 著 / 朝日新聞出版 編著
定価:1760円(税込)
発売日:2024年6月7日

漫画「おひとりさまホテル」の原案も務める、おひとりプロデューサーまろ氏による、初著書とのことで昨日購入次第、即読了。

この本はその名の通りガイド形式になっているのですが、結構内容が詰まった本でもあるため、ホテルや旅を検討するときに見返すことも多いにあるなと感じる書籍。

そして何より、ただのホテルガイド本ではなく"おひとり"に特化したホテル本のがポイント。


さて、本日はこの本を読みながらコジャが感じた&考えたくなった"おひとり"という状態とホテルについての記録をどうぞ。


●ホテル業界においての"おひとり”=シングル

この業界においては"おひとり"とは基本的に定員1名という言葉で表現するのがある種適したな認識になっているだろう。部屋としてはいわゆる「シングルルーム」である。

書籍の中でも少し触れられているが、ホテルビジネスの都合上、ホテルは限られた面積で最大限の収益をつくる努力をすることになるため、広い1名部屋は実現しずらい。

単純な話、1部屋2名定員だとして2万円だとすると1人あたりは1万円。シンプルな話、これを1名部屋に特化すると1人で2万払わせる必要があるので、一人専用!というのはなかなか実現しにくい。

一人で泊まれる部屋がないのではなく、一人専用がないということである。一人で「も」泊まれる良い部屋はもちろんたくさんあり。

(一休や楽天トラベルのような)OTAのテーマや検索条件としても「カップルと」「友人と」「ご夫婦に」のようなキーワードが強く前に出るのはホテル側の事情のみならず、消費行動としてもそれが大多数だからだろう。

よって、シングルルーム(一人専用)はビジネスホテルのようなコンパクトな部屋(15㎡以下とかの)で、コスパよく出張利用を獲得する場合にしか基本は存在しない。


シングルルームといえばこれ

●気になる!"おひとり"専用部屋があるホテル

良いシングル部屋は難しい、、、と散々言い続けたわけだが、おひとりホテルガイド内で紹介されているホテルのなかで、豊かな一人専用部屋をつくっているホテルがあった…(知らなかった!)

公式サイトの文章が素敵なので抜粋させていただく。

2013年、元々の和室を一人旅専用の客室に改装。木造の館で趣ありながら現代的な内装で黄土仕上げの壁、床暖房完備。ひとりではもったいないくらいの広さで各部屋木目美しい、那須の木工作家によるテーブルで作品、企画のアイディア出し、原稿書きなど集中して取り組みたい方に、また、ただただ一人のーんびり、ゆっくりと過ごしたいにおすすめです

引用リンク

ぜひここは体験してみたくなった宿の1つ。久しぶりにおひとりステイをするのに打ってつけなお部屋。東京からも遠すぎず、即興的に決めれそうなのもちょうど良さそう。


本の背表紙にも使われている大黒屋

板室温泉 大黒屋:松の館シングルルーム

●意思決定が自分だけという価値

当たり前のようで実は意識できていなかったことがあった。1人なのだから、もちろんホテルを選ぶとき、プランを決めるときも自分勝手。これって実は結構大切なこと。

家族や友人、カップルと一緒に決めることをホテル選びの時に感じる心の声を一度想像してみよう。

・場所はどうしよう?車ないし電車でいくしかないけど、疲れるの嫌かなあ
・何泊しよう?1泊だと疲れるかな…2泊だと休みが合わないかも?
・良い夕食がないとやっぱり乗り気になってくれないかな…
・このホテル&部屋めちゃ良さそうだけど、1bedなんだよなー…ツイン部屋はない泣
・この値段ホテルにかけるなら、その分外の良いご飯に当てがいたいってなるかな…

もちろん、誰かと一緒に行く旅やホテルの体験は素晴らしいものなのでそれを否定する意図は一切ないが、意思決定にあたりこのようなケースは少なからずあるだろう。

1人の場合は全て自分次第。誰かと行く旅とは全く目的が異なり、自分と向きあったり、自分自身に投資する時間。そんな自分軸で決めるという価値を改めて気付かされた。

今回の内容とは少し関係はないが、複数人数部屋といっても、例えば4人以上の部屋となるとそれだけ意思決定が多いことをホテル側は意識する必要があるかもしれない…(特に友人同士など)ホテル選びの決定権が誰にあるかを考えてみるのも面白そう。

誰とホテルへ行く? 誰と話し合い、誰が決める?

●旅は有限。”おひとり”だから割ける時間

書籍内には著者によるや「偏愛ひとりホテル」として少しマニアックなホテルの楽しみポイントが紹介されている。でもこのような細かい部分を楽しめるのは"おひとり"だからこそだと。

ひとりホテルだからこそ、ホテルのディテールをじっくり味わえるよさがあると思っていて…

一部抜粋:おひとりホテルガイド

先程の意思決定の話と同様、ホテル滞在中の時間の使い方に関しても誰かとの旅は無意識に誰かとの時間に影響されている。(それが悪いということではない)

例えば食事の時間も会話に夢中になっていると、食への意識は少し分散される。1人の場合はそれに比較して、食事そのものに集中はできるだろう。

旅やホテルステイの時間は有限だ。限られた時間を何に使うか?と考えてみると、確かに1人の場合は自分だけの世界に集中できる余裕があるため、ディテールをじっくり味わえるのはまさにその通りだ。

そう、つまり1人旅とはこの自分の思考に浸れる余裕があることの価値なのだと理解した。


今週はここまで!またホテルにまつわる情報や研究を発信しますので、スキやマガジン登録いただけると喜びます!

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