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YCSJ TOKYO 2024レポート ~ヴァリアンツとワンデュエル~

はじめに

お疲れ様です。コイシカレーです。この度は2024年4月28、29日に開催されたYCSJ TOKYO 2024にヴァリアンツデッキを持ち込んで参加してきました。デッキの紹介から各対戦の反省、感想、これからのヴァリアンツについて展望を書いていくつもりです。お時間があればお読みいただけると幸いです。

持ち込んだデッキについて

デッキレシピ

ヴァリアンツ型ペンデュラムGS

 デッキのコンセプトは、先手はロック、後手は手数です。とにかく後手しか役割のないカードを抜き、先攻事故率を減らすことを意識しました。
 そもそもヴァリアンツはテーマ内に多種多様な効果を持ったモンスターがおり、あらゆる状況に対応できる汎用性があります。例えば、VVフィールド魔法は非破壊的モンスター除去ができるので、カイザーコロシアム+ファドラのような盤面でもファドラを魔罠ゾーンに押し込むことで解決できますし、西園の起動効果、移動時効果はそれぞれモンスター、魔罠の妨害を越えるのに重宝します。このようにそもそもヴァリアンツは無理に後手札や誘発に頼らなくても後攻を捲る性能があります。
 そのため、無理に後手札を入れることによる先攻での手数減少並びに事故率上昇を抑えた方が総合的な勝率は高いと考えました。
 次はそれぞれのカードの採用理由、枚数の理由を解説します。

採用カード解説

  1. 幻奏出張
    幻奏は、全ペンデュラムテーマの中でも屈指の展開力のテーマであり、今ペンデュラムテーマを使うならば採用を検討しなければ成らないカード群です。特にオスティナートはバッハの着地まで通れば低い要求値で貫通展開まで行うことができ、強力です。

    1. オスティナート
      宇宙最強デッキ融合です。完全一枚から里パキケまで行ける非常に強力なカードです。3枚入れない理由が無いので3枚採用。

    2. 幻奏の歌姫ルフラン
      オスティナートと並んで一枚初動であるカードです。Pモンスターなので森羅万象で射出することが可能です。ルフラン初動は召喚権を使うものの、非常に強力なため3枚採用。

    3. 幻奏の歌姫クープレ
      ルフランからサーチし、幻奏協奏曲をサーチするカードです。P効果によって光以外のモンスターをP召喚できない縛りがつきますので、上スケールとしての使い勝手は悪いです。正直1枚採用でも問題は無いのですが、2枚入っていると、
      ・ルフランとクープレを引いた時に召喚権を節約できる。
      ・クープレを一枚のみ引いてしまった際に、手札損失なくオスティナートが撃てる
      といったメリットがあります。明らかに2枚入れておいた方が強い手札のパターンが増えるため、2枚の採用。ただし、覇王と違ってメインモンスターが皆光属性ではないので3枚は過剰です。(一応スケールが9なので他の上スケールたちと違い、エクシードの効果でレベル8のヴァリアンツを特殊召喚できます。覚えておくと役に立つかもしれません。)

    4. 幻奏協奏曲
      手札フィールドPゾーンのモンスターを使い、天使族融合モンスターを融合召喚できる魔法カード。クープレからサーチします。墓地効果のドローもとても偉い。しかし前述のクープレと違い、手札で腐った場合にエレクトラムでドローに変換するといったこともできないので、素引き割り切りの1枚採用。

    5. 幻奏の音姫スペクタキュラー・バッハ
      幻奏におけるキトカロス、神子イヴ、ボウテンコウです。着地するだけで圧倒的アドバンテージを稼げます。詳しくは以前のnoteをご参照あれ。

  2. 超重出張

    1. 超重神童ワカU4
      オスティナートが最強なので、オスティナートを売った後にP効果を使えないワカU4は正直相性が悪いです。ですが魔法罠を使ったとしても、召喚権を消費して出力し、シンクロ召喚に使えばスケールにセットされます。この動きをするためにエレクトラムを使って手札に加える事もあります。加えて、ワカU4を採用しないとバロネスを特殊召喚できません。このデッキはバロネス以外に魔法罠を無効にするすべがありません。特に神碑を後手から捲る場合バロネスを出せればかなりアドバンテージを得られます。また、ドロールを食らったとき、このカードを持っているとそれなりの盤面で返せる事が多いです。これらの理由に加えてワカU4とPモンスターだけで十分な初動となれるため3枚の採用です

    2. 超重輝将サン5
      ワカU4のP効果で張る事ができる上スケールです。墓地に魔罠が無いとき場の超重をリリースし、ドローできます。本当に手札に何も無いときに使います。

  3. 無孔砲塔ディセイブラスター
    遂に出た「簡単に特殊召喚できるPモンスター」です。特にヴァリアンツは妨害を食らったときにPモンスターを出し、汎用リンクにつなげることで妨害を乗り越えます。ヴァリアンツたちと違い、Pゾーンの真上のモンスターゾーンに縛られないのが本当に強いです。また、光属性であるためクープレがスケールのときでもP召喚できますし、スケール5であるため上スケールとしても機能します。攻撃力500であるため、スモールワールドで東雲を手札に加える時の中継としても使えます。あまりにもヴァリアンツにとって都合が良いため3枚の採用です。

  4. パキケ希代マジェスティP魔法族の里
    先攻展開でロックを決めるための奴らです。マジェスティPと里はマッチ戦では抜くことがありますが、ワンデュエルでは汎用魔法による後手捲りが多いと思ったので採用しました。実際天盃龍に限らず禁じられた一滴の採用が見られたのでこの判断は正解だったと思います。ロックが決まれば勝ちだし、引くと手数が減る場合があるので1枚のみの採用です。

  5. このデッキの主役「ヴァリアンツ」

    1. ヴァリアンツの巫女 東雲
      このカードを抜くくらいならヴァリアンツを使わない方が良いです。3枚採用。

    2. ヴァリアンツの弓引き 西園
      下級のヴァリアンツの中で起動効果、移動時効果共に相手の妨害を踏める効果の唯一のヴァリアンツです。また、レベル4であるためランク4の素材にもなれて、アルクトスが存在すれば相手ターンに除去を飛ばすことができます。ただ東雲、ソロアクティベートでアクセスできるし、先攻で展開が伸びる効果では無いので1枚のみの採用です。

    3. ヴァリアンツの忍者 南月
      東雲一枚初動の時に東雲を移動させる役割を担います。バロンと違いヴァリアンツに限らず自分相手のモンスターを動かすことができますが、基本ヴァリアンツしか動かしません。東雲に裏らを撃たれた時の貫通札として使えますが、ルフラン、オスティナート、ワカU4のようなパワーカードを引いた方が強いので1枚のみの採用です。

    4. ヴァリアンツB バロン
      自分のヴァリアンツを動かす効果をもつヴァリアンツです。下級であるため、アルクトスやグランデュークの素材になれない点で南月に劣りますが、特殊召喚条件が無いので南月とは違う役割を担います。抜くと1ターンにヴァリアンツを動かす回数が減るので1枚採用です。

    5. ヴァリアンツV ヴァイカント
      ちゃんと場にカードを増やすヴァリアンツです。起動効果はあのスネークアイズフランベルジュドラゴンを彷彿とさせる効果です。(彷彿とさせるだけで別物ですが)移動時効果もPゾーンにヴァリアンツを再セットする効果で、非常に強いので採用枚数を増やせるなら増やしたいですが、流石に単体で一枚を二枚にするカードではないので断腸の重いで1枚のみの採用です。

    6. ヴァリアンツM マーキス
      運が絡みますが、東雲+ヴァリアンツ魔法のどちらかがある時は、ソロアクティベートの墓地効果を起動できるため、南月よりもマーキスで山札を捲りに行った方が展開が伸びるので上振れ札として採用です。ですがデッキのヴァリアンツの枚数を絞っているので採用枚数を増やしてまで狙う効果ではないので1枚のみの採用です。

    7. ヴァリアンツD デューク
      西園以外で唯一相手の盤面に触れるメインデッキのヴァリアンツです。特にコントロール奪取は破壊耐性を持つユベルのようなモンスターを処理するのに有用です。炎王のような破壊したくないモンスターの処理にも役立つので1枚採用です。(北条とはどこでこんなに差が付いたのか…)

    8. ソロアクティベート
      東雲と違って単体初動では有りませんが、ワカU4ぐらいのパワーは有るので3枚の採用です。墓地効果も「ヴァリアンツ」にとっては非常に強力です。

    9. 百識公国、森羅万象
      このデッキを使う理由の1/3はこのカードたちです。先攻では無限抱擁、拮抗勝負、ライトニングストームのケア(それと彼岸モンスターの特殊召喚封殺)、後攻では非破壊的モンスター除去札となるため、先後共に腐りません。ただ、モンスターで無いため、直接的な展開札ではないのと、2回使いたい場面が少なからずあるので2枚ずつの採用です。

    10. グランデューク
      先攻展開でも使う上に、バーン効果で後攻ワンキルにも非常に有用です。一度特殊召喚すればヴァイカントで再出力可能なので1枚の採用です。

    11. アルクトス
      ちゃんとヴァリアンツテーマで相手ターンに妨害をだせるエースです。(幻中なんて知りません。)例によって再出力可能なので1枚採用です。

  6. うらら、墓穴の指名者、抹殺の指名者
    殆ど増殖するGを弾くカードになっています。展開力が限界突破したこのデッキでは増殖するGさえ止めてしまえばそのまま勝つことが多いためそれぞれ最大枚数の採用です。

  7. 増殖するG
    通ったら後攻でも勝てることが多い点、抹殺の指名者で除外するためにデッキに1枚は眠ってて欲しいので3枚の採用です。

  8. エキセントリックデーモン
    召喚すればモンスター、P効果で魔法罠を除去できる器用なPモンスターです。スキルドレインとナチュルビーストに両対応できる数少ないカードです。上スケールとしても使えるので最低限先攻でも役割があります。2枚引くと先攻で腐るので1枚のみの採用です。

  9. 三戦の才
    先攻でも後攻でも相手がモンスター主体のデッキなら腐らない汎用魔法です。オスティナートにうららを撃たれた際に2枚目のオスティナートを引きに行く事ができるのが非常に強いです。余談ですが、私は非常に嫌いなカードです。禁止カード級の効果を3つも内蔵しているイかれカードなので早く規制して欲しいです。

  10. カイザーコロシアム
    先攻ではニビルケアとGの止まりどころ、後攻ではモンスターの特殊召喚を経由する妨害を止められるため、先後共に有用であると判断し最大枚数採用しました。

  11. エレクトラム
    当然の1枚採用。解除はよ。

  12. 軌跡の魔術師
    なんとターン1なし。効果を止められる度にPモンスターを出し、このカードを出すことで貫通可能です。3枚入れたいけど、流石に過剰なので2枚採用です。

  13. 御影志士
    パキケサーチのため1枚採用。

  14. 奇跡の魔導剣士
    P専用セレーネみたいなカード。2枚採用しても良いですが、枠が無いため1枚採用です。先攻だったらアポロウーサへのつなぎ、後攻だったらアクセスコードトーカーのつなぎに使います。

  15. アクセスコードトーカー
    最強の詰め札。こいつを出して相手を自分が勝ってないのは自分が悪いので1枚採用。

  16. フルールドバロネス
    最強のシンクロモンスター。ワカU4を採用する理由の半分です。自身でEXに帰れるので1枚採用。

  17. バグースカ
    ドロール、アトラクター、増殖するGが通ったときの止まりどころ。また、ふわんだりぃずに対する制圧札としても有用です。1枚採用。

  18. アポロウーサ
    雑に展開が伸びるデッキには入れ得カード。1枚採用。

  19. 羅天神将
    召喚権を使った後にパキケを出すために使います。バトルフェイズ開始時に相手のカードを破壊できる効果も地味に使います。1枚採用。

  20. リンクスパイダー
    ニビルトークンを効果モンスターに変換するカード。1枚採用。

試合レポート

1戦目 対RACE 先

初手 ワカU4、エキセントリックデーモン、バロン@2
(自)エレクトラムのリンク召喚成功時に(相)インパルス→アタッカーが出てきたので召喚権を使い、(自)エキセントリックデーモンを召喚、リリースして破壊。その後にエレクトラムを起動して東雲を手札へ。
(自)2ウーサバロネス東雲でターンを返し、(相)エアホ召喚効果、(自)バロネスで止めようとする、(相)チェーンエマージェンシー、(相)プリテンダーが出てエアホリリース。プリテンダーを墓地へ送り(相)ディアベを特殊召喚。ウーサを殴り殺して1伏せ終了。
伏せは墓穴で刺さらずバロネス残ったのでアクセスして勝ち。

2戦目 対ユベル 先

クープレP発動協奏曲で手札のルフランと混ぜる。バッハにうらら打たれたが耐性で効果通る。里パキケまで通って勝ち。

3戦目 対キマイラ 先

オスティナートにg、ウララで弾く
里パキケバグースカまで通る
ミラーソードナイト守備表示で耐えられるが里をVVに張り替えて押し込む。志士を罪宝トラップで裏返され、ターンが帰るがパキケが残ってるのでそのままターン帰ってきて勝ち。

4戦目 対天盃龍 先

ルフラン召喚サーチにドロールを撃たれ、三戦で手札を覗くも初動が2枚あり、ウーサを立てるが抱擁打たれて負け。

5戦目 対ふわん 後

巨神鳥えんぺん地図1伏せ
西園で巨神鳥を踏みワカU4を使いバロネスを横で出しエンペンを破壊、エレクトラムで展開するも、打点足りず負け。

結果

5-2で2日目に行けず終了。

感想

負けたのは悔しかったですが、事故は無く、負けた試合もあのカードが引けてれば・・・という試合だったので、デッキ選択は間違ってなかったと思います。後日、決勝トーナメントに進んだ方の中にヴァリアンツが2名居るのを確認したので、まだまだヴァリアンツはこすれそうです。

最後に

どうだったでしょうか?試合レポートは雑に済ませてしまった自覚はあります。申し訳ありません。INFO環境もまだまだヴァリアンツ使って行きますのでどうぞよろしくお願いいたします。ではでは。




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