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詩 赤い涙

片道の燃料はあります
この飛行機を僕にくれるのです
こんな名誉なことがあるでせうか
出発は明日です
最後の夜です

僕を忘れないで  しあわせになってください
まだ死にたくない  花は散るもの

テロルをすべて憎むなら
若き特攻兵に涙してはいけません
彼らは戦争のきまりごとを破り
白人たちを恐怖の底に突き落とした

僕を忘れないで   来年も知覧の桜は
まだ死にたくない   僕がいなくても綺麗


世界を敵にまわして戦わざるをえない
彼らの境遇を想像してみるとしたら…とおもい
筆を執りました。

かつて日本人は圧倒的な資本を持つ相手と敵対したときどう行動したのか
あれらはなぜ涙とともに語られるのか
なぜその涙はわたしたちのなかで当たり前に共有されてきたのか
パレスチナの惨状を
いま
どう思いますか



パレスチナに赤い涙を
ペイントのかわりに
2023.11.25

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