3年ぶりのクアラルンプール Day3②

2023/11/XX(Day3②)

なにか聞こえた

今日のミッション、靴下と翌日のボトムスを買うことをコンプリートして満足してベッドに入った。この2日間は各日20,000歩以上歩いているので身体は疲れている。Youtubeを流しながらあっという間に眠りについた。

部屋のチャイムが鳴ったような気がして目が覚めた。深い眠りの途中だったのか目は覚めたが頭はぼんやりしている。深夜にチャイムが鳴るか？気のせいか夢ではないかと思った。とはいえ、以前の旅での悪夢のこともあるので、部屋の外の様子については神経質になっている。ベッドに入ったまま耳を澄まし、ドアの外に意識を集中した。
特に異変はなさそうだ。何も聞こえないし、人の気配も感じない。
ただ、ちょっと気持ち悪い。徐々に目が冴えてきてしまった。
枕元のスマホで時刻を確認する。23:30過ぎくらいだった。まだ眠ったばかりじゃないか。スマホを眺めながら眠気がくるのを待つことにした。

誰だよこんな時間に

0:00を過ぎた頃、部屋のチャイムが鳴った。間違いない、さっきも鳴っていたんだ。いったい誰がこんな時間に来るというのだ。廊下は静かだし火事などの緊急事態ではなさそうだ。フロントからの連絡は急ぎでなければ手紙がドアの下から入ってくるし、急ぎなら電話がかかってくるはずだ。

だから誰だよチャイム鳴らしてるのは。

こちらが女性だと悟られるのは嫌なので無視することにした。
するとチャイムの後に男の声で「〇〇、Open the door！」と聞こえた。
〇〇はよく聞こえなかったが名前だろう。あぁ、この人は部屋を間違えてるのだな。それにしてもなぜキーを持ってないんだ。酔ってるのか？
無視していたら、その男はどこかに行ったようだ。やれやれ。早く眠ろう。

また来た

眠れぬまましばらく経ってまたチャイムが鳴った。マジかよ、もう1:00近いぞ。今度はさっきより大きな声でなんか言うてる。知るか。わたしは寝てるんだ、邪魔するな。
さらにチャイムを連続で3回鳴らし、ドアを叩きながらなんか言うておる。こいつヤバいやつじゃないか。さっきチャイムを鳴らしたあとはどこに行ってたんだ？他の部屋でも同じことをしていたのか？　怒りと同時に恐怖も感じた。そいつが部屋に入ってくることはないが、自分の部屋がロックオンされているだけで相当気持ち悪い。このホテルはそんなに治安が悪くなっていたのか、定宿にしているがそろそろ替え時か。
フロントに電話しようか迷っているうちに、またそいつはどこかに行った。眠気はすっかりふっとんでしまった。どうしてくれるんだ。

眠れぬ夜

眠るのはあきらめてXのタイムラインを眺めていると、またチャイムが鳴った。今度はいきなり連続で鳴らしながらなにか叫んでいるしドアも叩いている。ドアノブもガチャガチャやり始めた。怖いぞ。
さらにチャイムを鳴らしながらなにやら叫んでいる。こいつスマホとか持ってないのか？それとも部屋を間違えたとかじゃなくてただの不法侵入者なのか？そんなやつおるか？

これはフロントに電話だな。うんざりしながら身体を起こしたところ、ドアの外で別の声が聞こえた。別の声があいつを咎めているようだ。客なのかスタッフなのかはわからない。しばらく言い合った後、声は遠ざかっていった。

その後チャイム男が現れることはなかったが、そこから2時間くらい眠れず、Xのタイムラインを隅々まで眺める夜になった。
はて、次回はホテルを替えた方がいいのだろうか。今回、ロビーにいる客層が変わった気がしたのはあながち間違っていなかったのかもしれない。それにアメニティの質が下がっていたのでホテルの格自体が下がったのか。次回への課題を脳内にメモして3日目の夜は終わった。