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豊かさと価値観の破壊と

こんにちは!こいぬちゃんです。
しばらく寝かせていた noteを発掘したのでとりあえず出してみようと思います🌱完成度よりアウトプットが標語。



先日わたしにとっては今年2回目のタイにいってきました🇹🇭

今回の目的はリラックス!
ここしばらくマイボス、こいぬの飼い主様がヘビーにお疲れなのを見て部下さんがまとまったお休みをねじ込んでくれたので、これはこいぬが頑張らねばならぬ!と一念発起して旅行を企画しました。
いつ何が起きるかわかんないので、念のためぜんぶ直前までキャンセル可能なように手配しつつ準備し、夫はお財布だけ出してね!というめちゃくちゃ旅行。
夫、前日まで自分がいつどこに連れて行かれるかもよく分かってなかった。
ですがそれでいいのです。何も考えさせないのがわたしの仕事。

そうやって最高のホスピタリティが約束された素敵ホテルに夫を連れてゆき、プールに沈めて疲れを抜き、スパでオイルマッサージを受けさせてゆるゆるに溶かし、陽にあて乾かし、暖め、体が欲するままに眠らせる。
観光はゼロ!寺とか見に行ったら疲れちゃうじゃん。

テラスでお茶を淹れて果物を摘んだり、部屋でお勉強したり、おやつをいただいたり、ごはんはルームサービスをお願いしたり、プールサイドでお昼寝して小腹が空いたらスタッフさんとおしゃべりしておすすめを聞いて食べるもの頼んでジュース頼んで何もかも部屋付けにしたり。
快適さをお金で買う、初めての旅行を試してみました。

実は今までこういうふうにお金を使うという発想がなかったのです。

旅行に行くならきちんと予定をたて、目一杯あちこち周り、マックスの経験値と刺激をもらって帰るのが旅行というものだ、と思っていました。
でも今回、日本から決めて行った予定は何一つありません。
唯一スパの空き状況だけ確認して。
あとは現地でホテルのコンシェルジュさんと相談して好みを伝えてアイデアを出してもらって、いろんな過ごし方をしました。
スパでのマッサージ、プライベートヨガレッスン、そうそう、あとパーソナルでムエタイのレッスンも受けさせてもらいました。接待ムエタイだった。面白かった。

今回こうやって何もしない、を楽しんでみて気がついたことがあります。
無形のものにお金を出すことは、快適さを買うことだったのですね。

例えばフライト。ビジネスクラスなら持ち物が減ります。
ネックピローもいらないし、上着も寒ければ貸してもらえるし、おやつもごはんも無限に出てくるから自分で持参する必要がない。

ホテルでもそう、館内持ち歩き用のバッグも、ヨガマットもある。
ルームサービスもクリーニングも。
困ったことがあってもお願いすれば一生懸命解決策を考えてくれる。

今までどうして富裕層の人は旅行にあんなにお金を出すのだろうと疑問に思っていました。一定ラインを超えてプラスアルファのお金を出すこと。
彼らはお金で快適さと豊かなサービスを買っていたのですね。
ストレスがないこと、それ自体に価値がある。

何もしないことが豊かである。
持たないことが豊かである。
人に預けられることは、身軽なことは、豊かなのだと。
自分で実際に実践してみてやっと気がつくことができました。

ファッションと同じですね、実際に身銭を切って経験してみることでやっと本当の意味で理解できた。

もちろんしょっちゅうこんなことができるわけではありません。物価の高くない国だからこそのアドバンテージはありました。国内や欧米では全然無理です。家族が増えないことが決まっているからこそできる暴挙でもありました。
それでも何もしないこと、何も持たないこと、そのものの本当の価値を体験できたのは自分にとって新しかった。

いつでもできることではないけれど、時々でもできるのならやってみようと思いました。

ふと思います。
あたらしい世界の可能性はお金を出すことで知ることができるのに、どうして今までやろうとしなかったのか。
それは自分がきっとお金を使うことは良くないこと、と言う価値観に縛られていたから。
細かく言うと、自分の体験、自分の快適さという目に見えないものにお金を出すのが怖かったから。
お買い物はまだいいのです。
お金と引き換えに物が残るから。
狭量で想像力のないわたしは、形に残らないものにお金をかける覚悟のない弱虫だったのです。
それは自分の決断を信じる勇気がなかったということ。
ひいては自分のことを信じていなかったということです。

でも今回、人のため、という大義名分あっての話ですが、とにかく一歩踏み出したことで見えて来たことがたくさんありました。
自分の固定観念、他にもたーくさんあるんだろうな。

何も考えずに持っている価値観って怖いですね、自分が育った環境をそのままトレースしたくなっちゃう。それが植え付けられた時とは時代も違えば一緒にいる人も違うし、経済状況だってもちろん違うのに。昔のイメージを引きずり続けているんだなと気がつきました。
脱却への第一歩は気がつくこと。

今まで寄付したり、支援したり、投資したり、とお金を使うことはそれなりに考えてきたつもりだったけど、自分で決めて自分で経験してみること以上の薬はないんですね。

ただ快適さ、快楽と言ってもいい、を買っただけではなく、自分の心のストッパーをまたひとつ、ぶっ壊すことができました。

こうやって、放っておくとどんどん固まりがちな価値観を、自分の理性と決断を持って破壊していきたいな。
これからもずっとずっと豊かに生き続けるために、日々ぐっと頑張って境界を越えてゆこうと思います!

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