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広大な遊園地で男女120人の婚活イベントを開催してみた

これまでは、ホテルやイベント会場のような屋内で大規模な婚活イベントを行ってきたが、屋外でもこうした大規模な婚活イベントが実施できれば、婚活イベントのバリエーションが増える。そのため、県内の遊園地で独身男女120人集めて婚活イベントを開催してみた。


広大な遊園地での大規模婚活イベント

県東部の郊外に遊園地がある。古い遊園地であるが、観覧車やジェットコースター、お化け屋敷など約20種類の遊具があり、敷地面積は27万平方メートルとテーマパークとしては日本で第3位の広大な敷地を有する遊園地である。

これまでは、ホテルや結婚式場の宴会場や豪華クルーズ船といった屋内で婚活イベントを開催してきたが、屋外で婚活イベントができるようであればイベント企画の選択肢も増えてくる。

このため、屋外での大規模イベントを開催してみようということとなり、男女の仲が深まる場所だろうという安易な発想から、遊園地で開催することとなった。

この遊園地では様々なイベントを行っており、その中でも冬のイルミネーションが有名であった。そのため、イベント開催日はイルミネーションが始まる12月とした。

婚活イベントの参加者を確保するために

この遊園地は交通アクセスの悪い郊外の山中にあった。そのため、都心部での婚活イベントとは異なり、申込みには心理的なハードルがあるのではないかと考えた。

はたして女性が一人で郊外の山中にある遊園地での婚活イベントに申し込むのだろうかと。

そのため、イベント申込は一人ではなく、同性2人で申し込む方法に変更した。仲のいい友達と遊園地での合同デートに参加するようなイメージで、気軽に参加できるのではないかと考えた。

また、すでに同性2人組ができているということで、主催者側としてもイベント内でのグルーピングが簡単にできるというメリットもあった。

イベントの定員は男女各60名として、参加者数120名の大規模イベントとした。同性ペアでの募集を行う初めてのイベントであり、本当に集まるのか不安ではあったが、交通のアクセスの悪い郊外の山中にある遊園地であるにも関わらず、定員の2倍の申し込みがあった。

参加者からは、友達と二人での申し込みなので、イベントへの参加のハードルが下がったという声を多く聞くことができ、まさに狙いどおりであった。特に女性からこうした声が多かった。

広大な遊園地での婚活イベント

婚活イベントを行うには広すぎる会場

敷地面積が27万平方メートルという広大な敷地の中で、どのように参加者を交流させるのかということが企画を行う中での最大の課題であった。同性ペアが男女各30組もいるので、なるべく多くの異性ペアとの交流を図るためには、多くの男女のシャッフルを行う必要がある。

しかし、自由に園内を散策させると、敷地が広大すぎて、なかなかシャッフルも難しくなる。でも、せっかく遊園地を会場にしているので、園内散策も楽しんでもらいたい。

そのため、まず、イベント時間を通常の2倍の4時間と設定した。フリータイムである園内散策を3時間として、園内散策の前には2対2のトークタイムを1時間しっかりと確保することとした。

男女4人グループでの園内散策

遊園地での婚活イベント開始

婚活イベントの最初は遊園地内にあるイベントホールで2対2のトークタイムを行った。男女各30組もいるため、1組あたり2分弱で実施しても1時間はかかる。ただ、この後の園内散策の前には、参加者の顔を確認しておいてほしいという思いがあったので、1時間しっかり確保した。

なお、このイベントの参加者の年齢層が若かったため、2対2のトークタイムでの移動がスムーズであり、時間どおりに実施することができた。

2対2トークタイムの後は園内散策のフリータイムを行った。グルーピングは男女ペア同士の4名での園内散策を基本とした。

フリータイム中は、30分ごとに園内4カ所のシャッフルポイントに集まってもらい、男女ペアの入れ替えを行った。

なお、シャッフルタイムを参加者に知らせるために、園内放送を使わせてもらった。遊園地には、場所を貸していただくだけでなく、イベント進行にも多大な協力をいただいた。

この園内放送であるが、「こいのわイベントに参加の皆さまにご連絡です。シャッフルタイムが近づいてきましたので、お近くのシャッフルポイントにお集まりください。」というものであった。

今思い返すととんでもなく恥ずかしい園内放送である。

遊園地には家族連れなどの一般客も多く来園していたが、このような園内放送が流せるのも地方ならではのイベントである。この園内放送を聞いたときは、「婚活」ではなく「こいのわ」という名称にして良かったと感じた。

参加者の交流が進むような仕掛け

イベント内では遊園地での合同デートのような雰囲気になってもらえるよう、いくつかのミニイベントを用意していた。

まず、参加者に渡していた乗り物券はイベント用の特別な券で観覧車やゴーカートのような男女ペアでないと乗れないものとしていた。

また、夕方のイルミネーションの点灯式に参加者全員で参加することとしていた。男女ペアのシャッフルについても、園内のシャッフルポイントだけでなく、スタッフを多く配置し、シャッフルタイム以外でも男女ペアのシャッフルも積極的に行った。

極寒のイルミネーション点灯式

極寒の中でのイベント

遊園地での婚活イベントは円滑に進行しているように思えたが、やはりトラブルが発生した。この日は雪は降っていないものの、朝から非常に寒い日であったため、日が暮れてからは凍えるような寒さとなった。

参加者たちはイベントの途中から屋外のアトラクションを巡るのではなく、屋内での会話がメインとなっていった。

そのため、イルミネーションの点灯式で参加者が集まったタイミングで園内散策を打ち切って、イベントの最初に2対2トークタイムを行ったイベントホールに全員で移動し、屋内でのフリータイムに切り替えた。

ようやく暖かい場所に移動できたからか、このフリータイムは大いに盛り上がった。なお、最後のマッチングでは、23組もカップルが誕生し、婚活イベントとしては大成功であった。

  屋内のイベントホールでのフリータイム

 <遊園地でのこいのわイベントの進行>
  14:30 受付開始
  15:00 イベント開始
  15:05 2対2トークタイム
  16:00 園内散策フリータイム(30分間隔で相手チェンジ)
  17:30 イルミネーション点灯式
  17:40 屋内でのフリータイム
  18:40 マッチングカード提出
  18:50 マッチングカップル発表
  19:00 イベント終了

これまでは、ホテルやイベント会場のような屋内でイベントを行ってきたが、屋外でもこうしたイベントが実施できたことにより、イベント開催のバリエーションが増えた。

実際に、このイベントの後から屋外での大規模イベントが増えていくこととなった。

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