見出し画像

話題の謎解きイベントとのコラボで婚活パーティーを開催してみた

様々な場所で婚活イベントを実施してきたが、今回は謎解きイベントとのコラボである。謎解きイベントの要素を壊さずに参加男女の交流を進める婚活イベントを同時に行うのはなかなか難しかった。


テレビ局との共催による婚活イベント

メディアへの露出を狙い、インパクトのある企画を中心に婚活イベントを行ってきた結果、こいのわの認知度が上がり、様々な団体から声がかかるようになっていた。その中の一つが謎解きイベントである。

謎解きイベントとは、主催者から出された課題を参加者が解きながら、最終的な結論に到達するまでのゲームである。今回は、この謎解きイベントを行いつつ、婚活も同時にするというイベントである。

イベントの募集定員は男女各80名とし、年齢層は20代と30代、会場はデパート屋上のビアガーデンを借り切ることとした。

なお、このイベントの主催者は県だけでなく、テレビ局との共催であった。このテレビ局の開局45周年の記念イベントの一つとして共催の依頼があり、テレビ放送で県の結婚支援事業の「こいのわプロジェクト」の宣伝もしてくれるとのことであったため、共催することとした。

このテレビ局の深夜の枠で、このイベントの参加者募集の告知を繰り返し放送してくれたり、番組内でこいのわでの成婚第1号をモデルにしたパラパラ漫画を6ヶ月かけて制作し、放送することとなった。

テレビでの参加者募集の告知を行った結果、テレビ局のイベントとなると、婚活イベント自体が放送されるのではないかという不安から、女性の申込みが低調であった。普段の婚活イベントであれば、女性はすぐに集まり、男性の集客に苦労するのだが、テレビ局との共催イベントでは違っていた。

最終的な参加者は男性81名、女性63名の計144名となった。

謎解きイベント内での男女の交流

謎解きイベント内での婚活の難しさ

謎解きイベントということで、テレビ局に謎解きイベントの企画を持ち込んだイベント実施団体にも協力をいただいた。この団体からは、謎解きイベントでのお題と進行シナリオの提供を受けたのだが、ここでこのイベントの企画の難しさを実感することとなった。

通常の謎解きイベントでは、イベント内で複数のお題を順番に解いていき、最終結論にたどり着くシナリオが準備されており、その最終結論に向けてお題は一貫性のあるものとなっている。

一貫性のあるお題であるため、本来であれば、イベントの途中でグループのシャッフルは行わず、同一グループで最初から最後まで一緒にお題を解いていくのがベストであった。

しかし、同一グループでイベントを進行させることになると、単なる謎解きイベントとなり、こいのわイベントとは言えなってしまう。

そのため、このイベントでは、一貫性のあるお題ではなく、まったく別の4つのお題を解いてもらい、4つのお題がクリアできたら、ラスボスから出題される最終のお題が解けたら謎解きイベントは終了という方法とした。

どのように男女の交流を進めるのか

謎解きイベントは「近未来からの脱出」というイベント名で、婚活イベントの会場に何らかの原因により時空のひずみが生じて近未来にタイムスリップしてしまったという設定であった。

元の時代に戻るためには、ラスボスから出されるお題をクリアして、時空転送装置のスイッチを探さないといけない。しかし、ラスボスにたどり着くためには4つのお題をクリアする必要があり、それは別々の男女グループで解かないといけないという設定とした。

この設定により、グループの男女のチェンジを行うことができ、参加者の交流が図られることとなる。男女グループで一つのお題を解いたらその度に男女シャッフルを行うということである。お題を解いたグループから順番に男性を入れ替えて、新たなお題を与える。

4つのお題を解いたグループはラスボスの待つ場所に到達でき、そこで最後のお題をもらう。そのお題は時空転送装置のスイッチの場所を示しており、その場所を当てることができれば謎解きイベントは終了となる。

会場はデパート屋上のビアガーデンを借り切ってのイベントであったため、謎解きイベント終了後はそのままアルコールを飲みながらのフリータイムとした。

 <謎解きイベントとのコラボしたこいのわイベントの進行>
  16:30 受付開始
  17:00 イベント開始~タレントによるトークショー
  17:20 第1のお題発表(4回相手を変えながら謎解きイベントを進行)
      謎解きイベントが終わったグループから飲食開始
  19:00 乾杯からのフリータイム(20分間隔で相手チェンジ)
  20:20 マッチングカード提出
  20:30 マッチングカップル発表
  20:40 イベント終了

盛り上がったがマッチング率は低かった

謎解きイベントもその後のフリータイムも盛り上がったが、マッチングしたカップルは7組と少なかった。その要因としては、参加した女性の謎解きイベントへの熱量が高かったことが考えられた。

イベント参加者は、謎解きイベントに慣れている女性と、初めての謎解きイベントの男性という感じであった。そのため、謎解きイベント中は終始、女性のリードで進んでいった。

フリータイムでも謎解きイベントの熱量のまま元気な女性が多く、イベントとしては盛り上がったが、参加した女性にとっては、謎解き付きの婚活イベントというよりか、婚活付きの謎解きイベントという感じであった。

また、イベントの途中から参加者同士で連絡先の交換をしていたこともマッチング率が低かった要因でもあった。アルコールが入っているので、合コンのようなノリとなっており、多くの参加者がスマートフォンを取り出して連絡先の交換を行っていた。そのためなのか、イベント終了後に男女グループで二次会に向かう参加者が多数発生した。

このイベントの最大の成功

この謎解きイベントの進行は女優の及川奈央さんに依頼していた。
イベントのタレント起用は広告代理店に任せてあり、こちらからの広告代理店に出していたキャスティングの依頼は、男性を集めたいので、男性の認知度が高く、参加のきっかけとなる人でのキャスティングをお願いしていた。
その結果が及川さんであった。

謎解きイベントでのゲームマスター役の及川さん

テレビ局との共催といえども行政のイベントでもあるし、本当に起用しても大丈夫なのかという不安はかなりあったが、上層部に相談したところ、これまでこいのわはインパクトのみの戦略で行ってきたので問題ないとのことであった。

逆に共催していたテレビ局から「行政なのにすごい判断だ」とか「よくOKが出たね」という声をいただいたが、この起用は大正解であった。

その後の婚活イベントでも及川さんには協力いただき、様々なイベントの盛り上げ役をお願いさせてもらった。さらに、こいのわの取組が映画化されるという、映画制作会社とのキューピット役にもなることとなった。


この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?