見出し画像

エセ推理小説「学生探偵F」一章「人身事故の真相」

世の中には決して明かしてはならない事がある。それは真実だ。真実や真相を発くということは人にとっては正義だが、社会にとっては悪なのだ。私、古音真偽(ふるねしんぎ)は世の中の真相を発く学生探偵だ。
私は普段新櫻高校2年A組の生徒として振る舞っているが事件が入ると矢野目口(やのめぐち)先生にプリントという名目で指令が下される。

・カウバ工場の社員が真夜中に次々と飛び降り自殺を図り死の間際には必ず幻聴を聴いたという。

「情報、これだけですか?」
「あぁ、これだけだ。けどおかしくないか?」
「ええ、なんで真夜中なのに『必ず幻聴を聴いた』といえるのか」
また本来幻聴と言うのは存在しない音を具現化してるに過ぎない。
「そこでキミにこの事件を頼みたい。あとたばこ買ってきてくれないか。そろそろ色々な意味で切れそうなんだ」
「はいはい。……じゃあバイク出してください」

この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?