寒くない12月のクリスマスツリー
久しぶりに東京の真ん中の方に繰り出したら、電車がすごく混んでいてびっくりした。
土曜日なのに。
ぽかぽか陽気で、薄手のアウターを選んだけど車内は暑くて苦しかった。
地下鉄の駅から直通のビルの中でクリスマスツリーをみて「12月っぽい」とやっと実感。
暑さと人の多さで体力が削られてしまった。用事が済んだら、いろいろお店を回ろうと思っていたけど、やめて帰ることにした。
帰宅したら、まだ13:30とかだった。
急いでやらなければいけないことは何もなかったので、ソファで昼寝をした。
昼寝するなんて、とても久しぶりだったと思う。
目覚めたら16:00くらいで、外で遊んでる子どもたちのにぎやかな声がして、まだ外は明るかった。
朝に地元にある閉校した小学校の校舎解体に反対するSNSの投稿を見かけて、ずっと頭に引っかかっている。
どうやら市外の人が、一生懸命声をあげているようだった。
いまはもう伐採が禁止された、天然秋田杉でつくられた貴重な校舎。市は文化的な価値はないとしていて、活用についても妙案が見つからず地元住民も解体を受け入れているという認識らしい。
地元の人の関心が低いととられているようだけど、感情としては残ってくれたらと思っている人は少なくないのではないかと思う。
人口減少が進んでいて高齢者が多い土地。
「活用はどうするの?」
「校舎の修復や維持の費用は?」
そういった問題に回答できないなら保存したいなんて言うなという空気が漂っているのを感じているんじゃないだろうか。
感情論では解決できない問題なのは理解しているけど「残したい」という思いがなければ、そもそも残らないものだろう。
天然秋田杉の木造校舎は貴重だと言われながらすでに解体されたものもある。
私は美大で建築を勉強したのだけど、大学に入って最初に開かれた1年全員を対象にした研修旅行で、鶴岡に行った時のことが忘れられない。
歴史ある建築が保存されていて、それについて建築学科ではない鶴岡出身の子が、誇らしげに説明してくれたのだ。
同世代で地元のことをあんなふうに語れるのが、こころから羨ましいと思った。
歴史や文化を守ろうとしないから、地域に住む人も地元を誇れなくなるのではないだろうか。この地域にしかない貴重な場所を守らないから「田舎には何もない」という考えになって、他の地方都市と同じような個性のない街が増えて、愛着を持てないまま大人になった人たちが戻ってこないのでは……?
すでに議会では、解体に向けた予算を組む方向で動いているらしい。本当に変えられないのだろうか。
もやもやとやりきれない気持ちが続いている。
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