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「できない」が増えたコロナ禍、パーソナルカラーリストあみさんが選ぶ進化【#わたしたちの厄年 インタビュー】

この記事は、2021年に本厄をむかえたライターふたりによるインタビューサイト『わたしたちの厄年』に掲載した内容を、一部再編集したものです。現在、サイトの公開期間は終了しており、noteでのみ記事を読むことができます。内容は原則、公開当時の情報となります。

27歳から本職のかたわらパーソナルカラーリストとして活動してきた小林あみさん。

「好き」を選んだときのこと、コロナ禍で直面した課題、心や行動の変化を振り返りかえってもらいました。常に先を見据える あみさんが、2021年にやりたいこととは…?


< 小林あみさん >
秋田県出身、東京都在住。2015年に知人にみてもらった”自分に似合う色”の存在に衝撃を受けて、パーソナルカラーを広めたいと資格を取得。新卒で金融機関に就職していたが、好きなことで活動するために転職も経験。似合う色やコスメなどについてブログや美容系メディアで情報発信している。


続けるために「待つ」より「進化」を選んだ

──2020年の春に会った時には、パーソナルカラーリストとして「もっと活動していきたい」とお話しされていましたが、その後、コロナ禍で影響はありませんでしたか。

そうですね。パーソナルカラーは対面じゃないと診断できないので、以前のような活動はできなくなってしまいました。

オンラインでは、その方がいる場所の照明とか自分が見ているモニターに影響されてしまうんです。だから、正しい診断ができない方法ではやらないことにしました。

──そうだったんですか。気持ちが高まっていただけに思い通りにいかないのは辛いですね。

でも、やっぱり美容とか似合うコスメについてなにか提供したくて、美顔バランス診断アナリストの講座を受けました。

お顔のパーツの配置で顔立ちのタイプを診断するものだから、写真を撮って送ってもらうだけでできるんです。それに顔立ちのタイプごとに似合うメイクとかカラーを提案することならできると思って、ブログで希望者を募集し始めました。

──すごい!! コロナ禍が終わるのを待つんじゃなくて行動を起こしたんですね。

嬉しかったのは、2〜3年前にパーソナルカラー診断を受けた方から、依頼がまたあったことですね。ずっとブログとか見ていてくれたんだなあって。送ってもらった感想もすごく嬉しかったです。

続けていたら誰かが見ていてくれるし、今まで通りにできない状況だとしても、できることを探してやってみたほうが良いんだって思えました。

27歳の転機に思った「納得できるカタチ」への道のり

──あみさんがはじめてパーソナルカラーに出会ってから、すごく順調に進んできたように感じたのですが、実際はどうでしたか。

最初はパーソナルカラーで早く結果を出して、それだけを仕事にするのが”正解”という思いが強かったです。でも、「納得できるカタチになるまで7年はかかるだろうな」って長い目で見ている部分もありました。

「7」っていう数字はなんとなくでしたけど、最初にそう考えていたから続けられている気もします。

実際、2020年も「もっと活動していこう!」って気持ちでスタートしたのに、思っていたことはできなくて……。その中でモチベーションを持ち続けるのは難しいです。

それに、「頑張ったら結果が出る」って思い続けるのは大変というか辛いじゃないですか。同じころに活動をスタートした人が、気がついたら辞めてしまっていたこともあります。

今は、カラーだけを仕事にすることにこだわらず、会社員も続けながら楽しく続けられるのがちょうど良いのかなあって思うになりました。

──そう思えるようになるって大きい変化ですよね。なにかきっかけはありましたか。

コロナ禍で家で過ごす時間も増えたし、ものすごい勢いで断捨離したんです必要なものと手放すものを仕分けるうちに思考もクリアになった気がします。

これまでの「こだわり」も手放せるようになって、好きなことに対しても居心地の良い距離感を見つけられているのかなと。

──好きなことへのこだわりを手放すって、これまでを否定するようで勇気がいります。でも、良い距離感を見つけるためだと思うとできそうな気がします。

居心地の良さはこれからも変わるだろうし、2か月後には違うことを言ってるかも(笑)

結婚もしたいけど、今はカラーについて考えるのが楽しくて。活動を始めてから7年後の34歳になるまで、とにかく試行錯誤を続けていくんじゃないかな。

テーマを決めて新しいインプットを

──27歳のときから7年後を意識しているのがすごいなと思うんですが、そのゴールに向かうために、この1年をどう過ごしていきたいですか。

ここ数年、すごく本を読むようになったのですが、今年は「コミュニケーション」や「心理学」をテーマにした本を読みたいなと思ってます。

──おぉ、読書にテーマを設けているのですか。

「これについて知りたい」ってテーマが出てきたら2か月くらいかけて20冊は読みます。たとえば去年は「コピーライティング」とか。

ブログも書くし、メディアでも記事を書くことがあるので参考にしたくて。20冊くらい読むと、「同じことを言ってるな」っていう部分は大事なんだってわかるし、共感できるもの、すぐに取り入れられるものはすぐに実践します。

実際に記事に対する反応も変わりました。手応えがあったので必要だと思ったことを突き詰めて学ぶのは続けたいです。

──カラー以外のこともたくさんインプットしているんですね。

今の自分にプラスできたら、もっと良くなるなと思うものを選んでいます。

あ、それから読書だけじゃなくて2021年は積極的に外に出たいです。人との関わりを広げたいというか。

軸になっているカラーの活動にプラスになるようなコミュニティに飛び込んでいきたいです。

──あみさんの話を聞いてると「厄年だなあ」とかネガティブになって立ち止まっている暇はなさそうですね。

ホロスコープとか数秘術も勉強して自分でみたりするんですが、厄年について実はあまり知らなくて、意識もしていないです。

最終的には良いことが起こるって思ってます。きょうも天気が良くてサクラがきれいですしね。(笑)

まだ見ぬ理想へ、前進あるのみ - インタビューを終えて -

パーソナルカラーの分野にとどまらず、この一年も幅広く学び続けるというあみさん。その中心には「自分が知ったことをいかして、一人でも多くの人に喜んでもらいたい」という揺るがない思いがあります。

学んだことをすぐ実践して自分のものにするスピード感は、目を見張るほどです。きっと2021年も学んだことを納得のいくカタチへ変換していくでしょう。

近年、たびたび耳にするようになった「好きなことで生きていく」というのは理想ではありますが、簡単にできるとは限りません。

「やりかたはひとつじゃないし、その時々で自分にとってより良い選択を繰り返していく」ことを体現しているあみさんの姿は、好きなことを選択したい人たちの励みになるかもしれません。


< 小林あみさん >
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インタビューサイト『わたしたちの厄年』より

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