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寄席に行きたい | 金曜日のひとりごと

最近、YouTubeで「神田伯山ティービィー」をよくみています。
講談師 6代目・神田伯山さんのチャンネルです。

実際の講談を楽しむこともできますし、楽屋の様子や講談にゆかりのある場所や人が登場する独自のコンテンツもあります。

独自コンテンツをみることで、講談そのものの歴史とか今の状況がわかりますし、演目についても学べるのでより楽しめるようになると思います。

こちらの講談の動画では「講談ってこういうものなんですよ」とか「神田派はこうで〜」とか歴史とかを最初に説明してから、武蔵伝がはじまるのですが…。最初にみたときは途中でふと我にかえり、「再生開始してからすでにこんなに笑ったのに、まだ本題にはいっていない…!?」とびっくりしました。笑

本題の武蔵伝もしっかりおもしろかったです。解説が丁寧なので内容もわかりやすいのが、わたしのような初心者にはぴったりなのだろうなと思います。音だけでも楽しめますが、字幕をつけるとよりわかりやすいと思います。動画の最初でも案内してくれる親切設計。

いまはまだ予習を重ねているような気持ちですが、今年になってから、いよいよ寄席とか独演会とかいきたいなあと調べているところです。

地方紙の記者だった頃は「取材」という名目で、地域の大ホールで上演された有名な落語家さんの襲名披露公演へ行ったり、学校の芸術鑑賞として行われる寄席などに行ったり(人間国宝のかたの怪談話もききましたねえ)というのはありましたが、個人でチケットを買って行ったことがありませんでした。

ところで襲名披露の口上って、かっこいいというかおしゃれじゃないですか。はじめてみたときにすっごくドキドキしました。出演者が舞台にならぶあの光景は実に壮観でたまらないです。

さて、話をもどしまして…。仕事として行くと、どんなに楽しくても「原稿にしないと」という使命が頭の片隅にあるので、なんとなくソワソワしてしまっていたのです。

今になって純粋に、お客さんとして楽しんでみたい気持ちがムクムクと育っています。

せっかくなので伯山さんの話

もともと、松之丞時代にテレビで人気の講談師として紹介されているのをみかけて「へえ」と思うにとどまっていたのですが、2年ほど前に友人からラジオ番組をお勧めされてから、毎週聴くようになりました。

リアルタイムではなく、ラジオクラウドで聴いているのですが、過去の分もさかのぼれるので興味のある方はぜひ。

普段の活動の裏側のようなエピソードもおもしろいのですが、たまに出てくる夫婦のお話が特に好きです。

ほかにも、たびたび垣間見える真面目さみたいなところに、ハッとさせられることもあります。

「愚痴を言う人」というイメージもあるかもしれませんが (ラジオの紹介文にも書かれていますしね。笑) いろんな面を持っている方だというのが魅力かなと感じています。

なによりも、一番に「講談を広めたい」という深い愛のようなものが、いろいろなところから感じられるのが、わたしは好きです。

はじめての落語から育ってきたもの

講談ではありませんが、はじめて本物の落語家さんの落語をみたのは高校生のときでした。先述した地域の大ホールに市内の高校生が集まり、現在の林家木久扇さんらによる落語の舞台をみました。

『笑点』はずっとみていましたから「予習はバッチリ」と思っていたのですが、当時落語を聞いて「全然別のものなんだ」と衝撃を受けました。

それくらい、まったく馴染みがなかったものなのに、当時の衝撃と「おもしろかった」という記憶が今の講談や寄席への興味関心につながっているのだと思います。

「行くぞ」って思っているだけだとなかなか勇気がでないのですが、ここで書いたことできっと行動に移せると思います。

実際に行けたら、そのときはぜったいに会場に入るときにスマホの電源は切ります。

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