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「負の答え合わせ」はやめませんか?

本来信じたい人と喧嘩して、暴言を吐かれたりすると、ついそれが貴方の本性なのねと「負の答え合わせ」をしてしまいがちですが、実際は「普段、精一杯 気を遣って、感じよく接してくれてる方」がその人の「本質」なんじゃないかと私は思うのです。でなければ「優しさ」とは、「向き合う」とはなんぞやと。

どんなに相手のことが好きでも、いえ、むしろ好きだからこそ、
喧嘩した時には、ついつい人は暴言を吐いてしまいます。
夫婦や家族だとなおさら、遠慮がなくなっている上に、
お互いの嫌なところや、醜いところを知っているからこそ、
手厳しい一言を放っては、相手をオーバーキルしてしまう。
特に、弁の立つ人は、いつの間にか相手を論破することが目的に
なってしまうことがあるので、特に注意が必要です。

思い出して欲しいのは、喧嘩の目的はなにか?ということ。
彼女(彼)が、不満をぶつけるのはなぜか?ということです。

それは、「二人の間にある問題(不安や不満)」を解決して、
「二人の関係をよりよくしたいから」ではないでしょうか?

そもそもね、人の間に問題や溝があるのは当たり前。
夫婦でさえも、所詮は他人なのですから。
むしろ、他のことがうまくいっているからこそ、問題が浮き彫りになる。 
「概ね」が好きだからこそ、「部分的」なところが気になり、
その「部分的問題」さえ解決すれば、より素敵な時間を共有できる
という「期待」があるから、諦めていないからこそ、喧嘩しちゃうのです。

問題は、喧嘩している時は、お互い「冷静」じゃないということです。
世間では、男性は女性に比べて「理性的」だと言われているようですが、
実はそうでもありません。
男性でも、怒っている時はかなり感情的になっているし、
女性から過去を非難されると、パニックになる男性も多いので、
けっこうヒステリックになっている場合が多いです。
むしろ、その「自覚」がない分、女性より厄介かもしれません。

「暴力を振るう」なんていうのは「わかりやすく論外」だから
いいのだけど(いや、よくはないけど)、一番やっかいなのは
そこそこ頭のいい人(自分は頭がいいと思っている人)による
「暴言(言葉の暴力)」の方です。
なぜならそれは前述の通り、
「理屈」や「理性的」という仮面をかぶっているから。

実のところは「逆ギレ」以外のないものでもないくせに、
思ってもいないことや、わざわざ言わなくていいことまで持ち出して、
相手をオーバーキルしてしまう。実際、高学歴で弁の立つ男性(女性)
ほど、そんなモラハラ男(女)率は高いです。

一方、暴言を吐かれた側は、
喧嘩になる前から、何かしらの「不安」を抱えているので、
「やっぱりね。そう言うと思った」「私が思ってた通りだった」と、
『負の答え合わせ』をしてしまうのです。

すぐに「いい過ぎた、ごめんね」と謝って、無事に仲直りできたとしても、
『負の答え合わせ』によって一度「腹に落ちてしまった」傷というのは、
思いのほか深く刻まれてしまうので、遅かれ早かれ必ず疼き、再燃します。

ではどうすればいいのか?

とにかく「負の答え合わせ」をしない(させない)ことです。

「私(僕)のこともう好きじゃないんだよね?」
「私(僕)より仕事の方が大事なんでしょう?」
「私(僕)とは、もう別れてもいいと思ってるんでしょう?」

こう言われた時の回答は「ブブー」。
すべて「誤解(不正解)」だと言い切ってください
(だって誤解なんでしょ?)
いや、この際「真実」なんてどうでもいいのです。
言っときますが「正直」は、「優しさ」ではなく「逆ギレ」ですからね。
相手を不安にさせておいて、そんな「負の答え合わせ」に、
「正直」で応じてしまうのは、大人気ないにも程がある。
ましてや「不安になる方が悪い」と、相手を「論破」するなんてのは、
もはや「クズの所業」です。

そもそも、いい男(女)なら、愛する女性(男性)を不安にさせたりはしないものですし、相手に不安を抱いた時に磨くべきは、相手を傷つけるための武器(理論武装)ではなく、自分への信頼(自信)です。

相手にとって「いい男(女)」でいたいなら、
とにかく相手の「不安」を払拭することに徹底する!
あとは、自分(の魅力)を信じるのみ。

「俺が君を裏切るわけがないだろ。こんなに君を愛しているのに」
「私に限って、男に裏切られることなどあるわけないわ。
 だって、こんなにいい女なんだから」

これが正解。
少なくとも、二人の関係を、これからも続けたいならね。




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