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クッキーを焼く。推理小説を書く。

「木崎夫婦ものがたり」という私のデビュー作がこの間BOOKWALKERとKindleUnlimitedの読み放題に入ったので久しぶりに読んでみた。

これはKindleのアフィリエイトのリンクです。
読み放題は十一月末までらしい。
内容のことは一度おいておくけれど、著者紹介にこんなことが書いてあった。

「推理小説とお菓子と美味しいご飯をこよなく愛する元ミス研会員。ですが推理小説は書けませんし、お菓子作りも料理も苦手です。」

忘れていた。

そう言えばそんなことを書いた気がする。五年以上前の話なのでなんでそんなことを書いたのか自分でもよく覚えていない。

全然話は変わるけれど、note創作大賞2023のミステリー小説部門で入選した。入選したのは長編の推理小説だ。

書いたのは確か二年前だけど、ふと「書けるかもしれないな」と思ったら書けた。「カクヨム」や「小説家になろう」に置いておいたら本当に色んな人に読んでもらえて、好きだと言ってもらえて嬉しかった。作家のキタハラさんに「キタハラ賞」ももらった(鳥貴族で奢ってもらえるらしい)。二冠じゃん。他の友達にも賞をもらったので、何冠なのかは数えていない。嬉しい。

noteの授賞式にも呼んでもらったので、家族に「この日夜いないからね」と話したら子供が「えー!」と言うので「クッキー焼いてあげるから!」と約束した。
久しぶりに買った材料が思ったより高かった。天板一枚にのりきらない分を一枚追加で焼いたらびっくりするぐらい大きくなった。普段のおやつ用の小皿に載らないぐらいの大きさ。焼き立てのクッキーを一人で食べて、授賞式に行く準備をした。焼きたてのクッキーは美味しいけど少し胃もたれした。大きすぎた。

大きい

授賞式に行って、色んな人とお話をした。入選に推薦してくれた別冊文藝春秋の編集部の方や、審査員の新川帆立先生、一緒に入選になった栗原ちひろ先生、noteの方たち、他の入賞者の方や、メディアの方、本当に色々だ。
漫画やエッセイをやっている方と話す機会はあまりないのでとても面白かった。伊藤亜和さん(優しくて面白い人だった。いっぱいおしゃべりした)と今度一緒にバニースーツを着ようと言ったような気もするけど、気の所為かもしれない。酔ってたので…。

5年前の私は自分がクッキーを焼いて、noteで長編の推理小説で賞をもらって、こんな話をしているなんて思っていなかった。でもこれはただの偶然じゃない。私がクッキーを焼くようになって、私が推理小説を書いたのだ。本当はやればできることを、できないと言っていた。焼き立てのクッキーは美味しいし、推理小説はずっと書きたかったのに。

家に帰ったら、子供はもう寝ていた。夫に「クッキー食べた?」と聞いたら一人二枚ずつ食べたよと教えてくれた。

「「ママの特製クッキーだ!」って喜んでたよ」

そうなんだ。
子供が前に「俺の先祖にも有名人がほしい!」と言っていた。子供の気まぐれ。
「じゃあママがなってあげる」と言うと、嬉しそうにしていた。

なれるかな。

なれるかもしれないね。


メダルもらいました。

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