vol.23 雑草で畑のことを知る「セイタカアワダチソウ」
こちらの雑草をご存知ですか?
ころの庭の畑を作っていないところに所狭しと生えているもの。
その名も「セイタカアワダチソウ」。
名前を知らなくても誰もがみたことがある雑草だと思います。
空き地やコンクリートの端など、こんなところに!というところにもセイタカアワダチソウは当たり前のように生えています。
無肥料で野菜を育てる自然菜園をするにあったって
本を読んだり、動画をみたりしているのですが、確かセイダカアワダチソウが生える畑は「痩せた畑に生える」とどこかで見聞きしたような…。
畑にしていない赤土の場所に生えているならわかるのですが
野菜を作っている場所にも背は低いけど、セイタカアワダチソウが生えているのをみると、まだ無肥料で野菜を育てる自然菜園を初めて半年。
まだまだスタート地点にいるんだなぁと
現実を知らされたようでちょっとがっかり。
野菜作りでいっぱいいっぱいで雑草のことなんも知らんだったなぁと思いこの「セイタカアワダチソウ」について覚書としてまとめましたので
よかったら参考にされてください。
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結論は「すごく悪いヤツなんだけど、よいところもある」
例えるならば、どうしようもない不良が、雨の中ずぶ濡れの捨てられたネコを拾い上げてうちへ連れて帰るのを見たわたし。
みたいな🤣🤣分かりにくいですね。。。では、本文ご覧ください。
セイタカアワダチソウ
✔️キク科の多年草
✔️北アメリカ原産の外来種
✔️要注意外来生物に指定されている
✔️日本の侵略的外来種ワースト100に選ばれている
このデータ見ただけで、どうしようもない不良をばんばん感じますね。。。。
セイタカアワダチソウの好きな場所
✔️湿地や酸性度が弱い土地を好む
✔️休耕田や川の土手によく生えている
これって、良い畑の条件の逆ですよね。
ころの庭も、全体的に水はけが悪い土で
大量にセイタカアワダチソウが生えているところは
特に水はけ悪い赤土がメインの場所なんだよなぁ。。。。
つまり、良い畑にしていくことで自然と生えてこなくなる!ってことね。
まわりの植物の成長を抑制する成分を出す嫌われもの?
地下部や茎からアレロパシー物質を分泌することで種子の発芽や植物の成長を抑制するそうです。
つまり野菜畑に生えるのは良くないということです。
ただ、繁殖しすぎるとアレロパシー物質の影響がセイタカアワダチソウ自身にもおよび、自然に減っていくそうです。
そして、枯れたものは、毒も含めてバクテリアやカビなどが分解して無毒化しカルシウムなどを多く含んだ堆肥になります。
なのでセイタカアワダチソウを堆肥にしたり草木灰にするのも良いとのこと。
荒れた土地に生える先駆者!?
セイタカアワダチソウの好きな場所でも書いたように、畑でいうと「良い状態ではない畑」に生える雑草です。
ただ、地下茎という、土の中で茎を伸ばして増えていくため、地下茎が土を掘り進め柔らかくしてくれます。
また、根っこから糖分を放出して微生物を集めやすく増やす役割も担っていると言われています。
何も生えてこれないような場所に率先して生え、土を耕し微生物を呼ぶ。
畑の始まりを作ってくれる雑草なんです。
薬草になるありがたい植物!?
何も育たないような荒れた地に生えるど根性なセイタカアワダチソウ。
実は、薬草としてとても優れていて重宝されているんです。
花が咲く直前のつぼみの状態をドライにしたものは
デトックス作用を持つ酵素が一番含まれていおり
皮膚トラブルやアトピーケアとしてお茶や薬草風呂として活用されています。
収穫は少し夏の暑さがやわらぎつつある、秋。
薬草風呂として効果を期待したい場合は、40℃くらいのお湯にすること。
また、できれば3日間くらい同じ薬草風呂を使用すると2日目にはしっかり薬草のエキスが抽出されて効果が最大限にいかすことができます。
まとめ
ころの庭では
✔️刈り取って、草木灰にする
✔️一部を残して秋に薬草風呂に活用する
✔️畑に生えていたら速攻抜き取る。
この3つの方針でセイタカアワダチソウと付き合っていこうと思います。
そしていつか、セイタカアワダチソウが生えない良い畑になるように
野菜作りに励んでいきます!
About me
ころの庭 こいけ
1982年 生まれの大人
熊本県で無肥料、無農薬の自然菜園をしています。
野菜作り/植物療法/嗅覚反応分析の勉強中
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