見出し画像

統合医療の総論を考えるということ

 マトリックスの記事を年末年始にかけて書いてから、しばらくこちら開店休業でした。m(__)m

 12月の統合医療学会から、統合医療とは、という総論の作成に時間をとられておりました。まったくもって一般の方々には、関心がないであろうテーマなのですが、実は、統合医療に携わる人にとっては避けては通れないテーマでもあるのです。

 統合医療って何、と聞かれたときに多くの方(有名な先生方も含めて)はなんとなく代替医療や伝統医療などを含めた、優しさあふれる医療、みたいなイメージを持たれると思います。それはそれで間違いではないのでしょうが、では、普通の医療とどう違うの?と問われると、ふと止まってしまうのではないでしょうか。

 かつて10年以上前でしょうか、統合医療の概念が医療界隈で話題になったとき、こうしたイメージ先行型の説明が横行したため「通常の医療といわれる我々の方が愛にあふれている」みたいな反論が医師会あたりから出てきたことがありました。それはそれで妥当な反論だと思います。

 たしかにコトー先生や、失敗しない女医さんだって、統合医療という枠ではないけど、愛にあふれているわけで、ことさら愛を強調するのは、統合医療の本質というよりは、医療そのものの本質であるように思うのです。つまりこれでは、統合医療というものの特徴とは言えないわけです。

 では我々は何をもって、統合医療をしています、という信念を持つことが出来るのか、これこそが「総論」というものの存在意義ではないでしょうか。  
 私も、こうした総論の模索という作業の中で、あらためて統合医療をしているというコトを確認することができました。さらには、これまで統合医療ではないように思えて、心理的に避けてきた業務についても、実はそうではない、ということに気づかされたという展開もありました。

 いろいろあった昨年から、今年は運気が少しはいいようですので、新たなことにいろいろと挑戦していきたいと思います。  
 そのための第一歩が、統合医療の総論の確立だったわけです。大学院で修士論文から始まった、統合医療とは何かという本質への問いが、今年中には論文として公開できるかと思います。

 年始の決意みたいなのが、遅れて1月の末になりましたが、今年は大きく自らの統合医療を展開したいと思っております。


この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?