見出し画像

お城へ To Go (岩国城)

 錦帯橋越しの優美な復興天守、岩国城(74・山口)です。押印は平成27年12月14日です。山口での学会参加後に、足を延ばしての訪問でしたので、リフト終了間際の忙しい訪問となりました。文字通り駆け足で周り、ぜーぜーしながら天守にたどり着きました(笑) そのため、復興天守と離れて存在する本来の天守台に気づかず、これはいまだ未訪問となっております。

 ここはとにかく、観光地として素晴らしい。城下には武家屋敷があり、藩主の居館跡が吉香神社となり、隅櫓的な錦雲閣もあります。加えて、錦帯橋が美しく、わが国の建築技術の高さを知ることができます。また城下では、1738年に最古の目撃があるとされる、天然記念物「白蛇」(アオダイショウのアルビノ)も見学できます(私は蛇が嫌いなので見に行っておりません)。

 この岩国城はちょっと変わった来歴があります。関ケ原の合戦後に吉川広家により築城されたのですが、毛利本家のお家断絶が決定していた状況で広家が、自らの領地を本家に与えるよう懇願しました。これにより毛利輝元に周防・長門が与えられ、みずからは岩国3万石となったのでした。
 それでも広家自身は更なる戦乱を予見したのか、防御に強い城を築城し、山頂に三重天守をあげました。この時期にこうした築城は珍しいようで、広家なりの時代の読みがあったのかもしれません。
 しかし一国一城令により、差上部の城の取り壊しが決定され、建物は撤去、完成後わずか7年しか天守は存続できませんでした。
 せっかく立てた防御の城郭を破却するのはさぞや無念だでしょう。その後は山麓の居館のみとなりましたが、これは幕末まで継続しております。

 そもそもこの岩国は、長州藩の独立した支藩としても認められておらず、維新ぎりぎりで認められたという経緯があります。それも廃藩置県によりすぐに廃藩となり、なかなか厳しい歴史を有しているのです。
 山頂からの素晴らしい眺めをみながら、この数奇な藩の運命に思いをはせてみるのも良いかもしれません。

ウッディジョー 150分の1 岩国城 木製模型 組立キット画像

ウッディジョー 1/150 岩国城 木製模型 組立キット
ウッディジョー(Woody JOE) 2012-05-2

日本の城 41号 (岩国城) [分冊百科]画像

日本の城 41号 (岩国城) [分冊百科]
デアゴスティーニ・ジャパン 2013-10-2

ご朱印風カード付き 白蛇 抜け殻 グッズ 画像

【祈祷済み】 白蛇 抜け殻 神社 八坂神社 祈祷 グッズ 祈願 ご利益 1個 お守り 一粒万倍日 祈祷 縁起物 財布 金運アップ 開運 風水 白ヘビ 白へび 蛇 抜殻 祈祷 縁起物 本物 宝くじ 脱殻 抜け皮 ご利益 置物 御利益
株式会社モノ企画

背信の忠義 ~吉川広家~戦国短編小説シリーズ画像

背信の忠義 ~吉川広家~: 戦国短編小説シリーズ 
意匠 瑞 2020-09-16

配信元:裏辺研究所

この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?