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まじめに読書感想文ー4

今日は遅番勤務だったので、出勤前に病院でインフルエンザの予防接種を受けてきた。今年のは全然痛くなかった。

今日も『キリンに雷が落ちてどうする : 少し考える日々 / 品田遊著』のことを考えていた。

これまで書いてきた通り、なぜ著者が泳いだだけで衝撃を受けてしまったのかということだ。まず私は著者が泳げるとは思っていなかったということがある。さらにそんな健康増進みたいなことをするタイプだったのかという驚きもあった。

なんでそう思ってしまったのかということなのだが、これはもう決まっている。私が泳げないからだ。今回初めて気が付いたのでうまく伝えられるか自信がないが、私はこの著者を自分より下に見ていたように思う。これは精神的に見下していたという意味ではないし、この著者に対してだけではない。私は好きなエッセイ作家をみんな下に見ている。

エッセイや日記というのは小説と違って作家のプライベートな部分が表れている。創作ではない作家本人のリアル。掌にあるのはただの本なのに、まるで作家本人が掌で日常を晒しているような感覚。本当は全然そんなことなくてあくまでも創作された文章を読んでいるだけなのはわかっている。だが、そんな仏のような上からの視点を持っていたことに思い至った

そう、私は仏なのだ。そしてお前はカンダタだ。蜘蛛の糸を切って血の池に落とされたカンダタが平泳ぎで水面を上下していたら驚くだろう。仏である私でさえ泳げないんだぞえ。

さくらももこも穂村弘も私の中では泳げない。星野源は、どうだろう、ウォーターボーイズに出ていたしな。でも進んでプールには行かないだろう。セーフ。

結構失礼な上に、読書感想文じゃないな。

ちなみにマラソンはセーフ。


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