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カルトワイン「スクリーミング・イーグル」と「セカンド・フライト」の比較テイスティング

はじめに


本日はこちらの2つのワインをコメントをさせていただきます。

【スクリーミング・イーグル1999年】
アメリカ カリフォルニア州 ナパ・ヴァレー
ブドウ品種: カベルネソーヴィニヨン88%、メルロー10%、カベルネフラン2%
推定価格:約100万円

【セカンド・フライト2009年】
アメリカ カリフォルニア州 ナパ・ヴァレー
ブドウ品種: カベルネソーヴィニヨン59%、メルロー32%、カベルネフラン9%
推定価格:約10万円

ワイン解説

スクリーミング・イーグル

多くのワインラヴァーの心を動かすカリフォルニア・カルトワインの頂点「スクリーミング・イーグル」。

プロモーションは一切行うことなく、五大シャトーをも凌駕するほどの、世界で最も高値で取り引きされる。年間生産数はわずか6000本程度で、メーリングリストに登録された顧客のみに販売される究極のアイテム。

ジーン フィリップス女史の固い決意と、「ワイン造りの女神」ハイジ・バレット女史の天賦の才能との融合により生まれた、究極のコレクターズアイテムにして、世界最高峰のカベルネソーヴィニヨン。

不動産業で成功したジーン・フィリップ女史がナパのオークヴィルに土地を買い始めたのが1986年。60エーカー(24ha)になった小さな畑からワインを造り、出荷を始めたのが1992年。そこからカリフォルニア・カルトワインの代名詞であるスクリーミング・イーグルが世に知られる事になります。

1992年にロバート・パーカー氏が99点をつけ、一気にカリフォルニアカルトワインの最前線へ。アルマン・ド・メグレとワインメーカーのニック・ギスラソンの下で、さらに品質が磨かれ、究極のエレガントさを持つワインを世に送り出しています。

2000年のナパ ヴァレー・ワイン オークションでは、1992年産のアンペリアルボトル(6,000ml ボトル8本分)一本に対し、50万ドル(1$/110=5,500万円)もの値で落札され、現在でも史上最高のワイン価格として記録され、最も入手困難なカルトワインになりました。

セカンド・フライト

「セカンド・フライト」はスクリーミング・イーグルのセカンド的な位置にあるワイン。ワイナリーが2006年からひそかに仕込んでいました。

比較的樹齢の若い樹やスクリーミング・イーグルに使用されなかったワインで醸造。スクリーミングイーグルは、カベルネ・ソーヴィニヨンの個性を最大限に活かしたスタイルですが、こちらのワインではメルローがはるかに重要な役割を果たしています。 2012年にメーリングリストの顧客向けに販売され、2006年から2009年の4ヴィンテージの垂直セットでリリースされている極めて入手困難なワインとなっています。

*2014年ヴィンテージまでセカンド・フライトというワイン名でしたが、2015年ヴィンテージよりザ・フライトに変更。

・インポーター様資料参照


「カルトワイン」とは

カリフォルニア州、主にナパ・ヴァレーを中心に産出される高価で高品質なワインの総称。

「カルト」とはもともと崇拝、熱狂、儀礼といった意味のラテン語から派生しました。まさに熱狂的なワイン愛好家に崇拝される、カリスマ的存在のワイン。


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